拝観レポ

二条城朝食レポ!香雲亭でいただく「京のゆば粥御膳」(当日の様子や料理などを写真つきで紹介)

二条城の非公開エリア「香雲亭(こううんてい)」で行われる特別朝食(朝粥)2024に参加してきました!

気になっている方に向けて当日の様子を写真と共に紹介しますね。

  • 【二条城】非公開「香雲亭」での特別朝食2024
    2024年7月15日(月・祝)~9月30日(月)
    ⇒予約方法などの詳細が知りたい方は別記事(こちら)をご覧ください

では、目次を開いて気になる項目から読み進めてください。
(項目をクリック/タップすると該当箇所にスクロールします)

室内はこんな感じ!【香雲亭・特別朝食(朝粥)2024年7月レポ】

香雲亭内には青い毛氈が敷かれ、テーブルが7卓・定員40名分のお料理が並びます。

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2024年の朝食の器には「青竹」や「篭」が使われていて、たくさん並んでいても涼しげで素敵でした。

2024年から庭園側にアクリル板の戸がはめられ、香雲亭前の庭「清流園」が一望できます。

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思っていた以上に大迫力でした。新春に開催される昼食にも参加したことがありますが、夏の庭園は清々しさが違いました。

庭園側の席だと、間近に庭を感じながら食事を楽しむことがができます。

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庭園では鳩たちが日向ぼっこをしていて癒されました。

ちなみに、2023年までは香雲亭にもともとある雪見障子がはまっていたので、食事中は下半分から覗くと庭が見える状態でした。

2023年までと2024年からを比較すると↓こんな感じです。

2023年までの様子 2024年の様子
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外が見えると開放感がぐっとあがってかなり素敵な空間になりますね。2023年以前に参加した方は今回の朝食をお申し込んで違いを実感してみてください。

さて、室内の紹介をすすめていきましょう。

庭と反対側には、床の間・違い棚・奥の部屋(配膳準備に使われる)があります。

床の間 違い棚 奥の部屋

床の間の装飾品は、前回参加した新春の昼食の時とは違うものでした。

掛け軸をアップにすると↓こちら。

モチーフは松と孔雀。

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2023年の新春に参加したときは鶴だったので、時期によって装いが変わるようです。さすがですね。ちなみに今回の掛け軸は、二条城・二の丸御殿「大広間」の三の間にある狩野探幽が描いた障壁画「松孔雀図」です。孔雀が凛々しくカッコいいですね。

床の間の前には祇園祭の山ほこが織られた「タペストリー(?)」が飾られていました。

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2023年の新春の昼食に参加した際には床の間の前に装飾品はなかったので、祇園祭真っ最中の7月なので特別に飾られているようです。

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アップにするとこんな感じ。

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柄は左が「長刀鉾ねぎなたほこ」、中央奥が「舟鉾ふねほこ」、右が「月鉾つきほこ」です。家に帰ったから一生懸命検索して調べました。左右は鉾の上についている飾りが刀と月なので、すぐに分かりましたが、中央の船鉾の解読が一番大変でした。

他にも今回、山鉾の屏風もありました。左が「岩戸山いわとやま」右側が「大舟鉾おおふねほお」だと思われます。

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こちらの屏風は、お料理提供元の「京料理いそべ」さんがお店から持ってきてくださったそうです。香雲亭での朝食は8月・9月も開催されるので月が替わるとまた別の展示に変わるかもしれませんね。

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当日の流れとお料理を紹介【香雲亭・特別朝食(朝粥)2024年7月レポ】

まずは、指定の集合場所へ

  • 9:10集合(9:15~10:15食事)

当日は、朝食開始時間の5分前に二条城内「香雲亭」前に集合します。

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席は予約の電話をした順番で決まっているので、この日は指定の集合時間より10分前に到着しました!「ちょっと早いからしばらく待たなくちゃかな?」と思ってましたが、すぐにお料理提供元・京料理いそべの会長さんがいらっしゃって案内してもらえました。
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香雲亭は二条城の入口(東大手門)からゆっくり歩くと10分くらいの場所にあります。そして香雲亭内にはトイレがないので集合時間前に済ませておきましょう!日傘もマストアイテムです。

二条城の入口(東大手門)から香雲亭への行き方は↓こちらの記事に写真付で公開しています。

二条城・香雲亭の場所はどこ?建物内にトイレはある?に答えます!入口(東大手門)からの行き方・所要時間・トイレの場所【特別昼食・朝食参加者向け】こちらは二条城内にある非公開・香雲亭で開催される「特別昼食」や「特別朝食」に申し込んだ方向けの記事です。「香雲亭は二条城のどの辺にあるの...

いざ、香雲亭へ!

会長さんの後をついて、いざ香雲亭へ!

前述していますが、建物の庭側はアクリル板の戸に差し替えられています。

まずは、靴を脱いで下駄箱に置きます。
上の写真の階段の右側にあるのが下駄箱です。

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お支払い

席に着く前に、お支払いです。

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2023年の新春の昼食に参加したときは、まだコロナの問題があったからか、廊下でお支払いでしたが今回は冷房がきいた涼しい部屋でお会計できて助かりました。

お会計を済ませるとテーブルに案内されます。

席は電話予約した順番で決められています。(庭側の中央のテーブルから順番に埋められていく)

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今回は庭側の右端のテーブルでした。上の写真の手前右側が私の席です。ちなみに、おひとり様参加なので相席です。

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着席して開始を待つ

テーブルには「季節の逸品」と「ゆば粥」以外が準備されています。

献立表と季節の逸品の解説資料も置かれています。

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青竹と籠が涼し気で素敵です。ランチョンマットは前回と一緒のデザインなので京料理いそべさんの定番のものだと思われます。竹はプラスチックなどではなく本物です!

ご挨拶とお料理解説タイム

定刻になると、まずお料理提供元の京料理いそべの会長さんからご挨拶とお料理の紹介があります。

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会長さんはとってもおおらかな雰囲気で楽しくお話してくださいます。お話を聞いている間はテーブルに用意された冷たいお茶を飲んでOKです。

ちなみに、テーブルには↓こちらの献立表があるので話を聞きながら実物と照らし合わせてみていくことができます。

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個人的には何を食べたのか振り返りたいので、こういう献立を頂けるのはうれしいです。毎回必ず持ち帰ります。

逸品料理は↓こちらの解説も用意されていました。

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お食事タイム

季節の逸品料理

会長さんの挨拶と解説が終わると、まず季節の逸品料理が運ばれてきます。

季節の逸品料理は半月ごとに変更になります。
(半月ごとのメニューはこちらで紹介しています。)

こちらが7月の季節の逸品「鱧おとし」と「梅醤油」です。

盛りつけが美しい!1つの器の中に盛られる食材が本当にきれいで、視覚からも楽しめるお料理をいただくととても豊かな気持ちになります

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鱧、めちゃくちゃおいしかったです!鱧の骨のゴリゴリ感などまったくなく、どちらかといえばフワフワ!梅醤油のソースはすっぱすぎず良い塩梅でした。

■鱧おとし
京都では祇園山鉾巡行の頃になると梅雨明けが近づき、夏らしい暑さが始まります。祇園祭は別名「はも祭り」とも呼ばれ、鱧の旬の時期になります。「鱧おとし」は程よい脂の鱧を湯引きに致しました。梅醤油でお召し上がりください。(京料理いそべさん解説書より)

花穂紫蘇は梅醤油に散らしていただきました。
刺身に薬味がつくのは京都らしいなと感じます。
ツマの大根が鱧と大葉を支える程度の量で存在主張をしていなのがいいですね!

ツマ(あしらい)は、花穂紫蘇はなほしそ・大葉・大根です。

花穂紫蘇とは:紫蘇の花穂。刺身などに華を添えるあしらいとして用いられたり、薬味としても活用される。

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青竹盛り

青竹を開けると、籠に揚げ物、楓の器に煮物などが盛りつけられています。

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彩や盛り付けが美しい!

青竹盛り内「楓のお皿」-炊き合わせ

  • 手前の左から「笹麩」「茗荷甘酢漬け」「菊南瓜」「海老旨煮」
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茗荷甘酢漬けが酸っぱすぎず甘すぎず絶妙でピクルス好きの私をうならせます。ビン詰めが売っていたら買いたいくらいです。

笹麩の中身は↓こんな感じ。

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京料理いそべさんによると麩の中には”ゆず味噌餡”が入ってるそうです。私はにぶいのか餡の味に気づかず食べてしまいました。
  • 奥の左から「小巻湯葉」「楓麩」「湯葉真丈」「出し巻玉子」

湯葉真丈ゆばしじょう」は京料理いそべさんのオリジナル商品で、湯葉で作った”がんもどき”です。

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楓麩があると京都っぽくて安心します。夏なので緑ですずしげです。

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青竹盛り内「篭盛」-揚げ物

  • 手前茶色い四角:ゆば揚げ浸し
  • 左から:小芋香煎こうせん揚げ、茄子うす衣揚げ、すだち、恵比寿素揚げ

「小芋香煎揚げ」は小芋を半分に切ったものを香煎揚げにしたもので、「恵比寿素揚げ」はえびす南瓜という種類のカボチャを素揚げにしたものです。

最初の京料理いそべさんのお話で、竹の器は本当の青竹なので洗った後に上下が合うように番号を振ってるとのことだったので実際に確認してみました。

こんな感じ↓で番号が書かれてましたよ。

↑青竹・蓋側 ↑青竹・器側
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自分の好きな数字やラッキーナンバーだとちょっとテンションあがりますよね!

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蓋付篭盛

  • 手前:ゆば冷やしあん、左奥:青梅(甘露煮)、右奥:ゆばサラダ

湯葉サラダは下に正方形の湯葉、上に大根・人参・胡瓜・茗荷の千切りがのっています。

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青梅は甘露煮なのでデザート感覚で頂きました。甘すぎず良いお味でした。

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ゆば粥

  • ゆば粥

湯葉粥は、季節の逸品料理が配膳されたあとに運ばれてきました。

お椀の大きさは↑こんな感じ。

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今回朝食を抜いて行ったので、湯葉粥が到着する前に他のお料理を食べてしまったので全部のお料理がそろった写真が撮れず↑こんな感じになってしまいました。
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ゆば粥は本当にシンプルなお味なので、途中からお醤油を入れたくなり、何度もお醤油があれば!とか思ってしまいました。ほかの方が昆布を入れてるのを見て真似していただきました。

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お茶

私が参加した日は、テーブルにひとつ土瓶が置かれているので、セルフでお茶をつぎ足しましたが、土瓶のお茶のなくなりが早いそうで今は京料理いそべのスタッフの方がつぎ足してまわってくださるそうです。

ちなみに夏の朝食は、冷たいお茶です。

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お料理の量(ボリューム)は、普段朝食が軽い人にとっては多いかもしれません。ただ、新春の昼食のときのようにずっしりとお腹に溜まる食材(芋類や魚)ではなく、軽いものが多いので、朝食を抜いた私にはちょうど良く感じました。

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建物と庭の解説タイム

食事開始から約30分後に、料理提供元の京料理いそべさんから「香雲亭」や「清流園」の見どころなどについて解説があります。

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前回参加したときに聞いた見どころとまたちょっとちがって新鮮でした。

室内と庭の撮影タイム・各自解散

京料理いそべさんからの解説後、食事が終わった人から廊下や外に出て庭園の撮影タイムです。

コロナ禍の2023年は、京料理いそべさんのスタッフの方に写真撮ってもらうことはできませんでしたが、2024はお願い可能になっていました。

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おひとり様参加でも京料理いそべさんが撮影してくださるので是非お願いしてみてください。

ちなみに、室内も撮影可能です。

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予約方法・空き情報など詳細

こちらのレポートを見て、香雲亭での朝食に参加したくなった方はぜひ、こちらの記事に予約方法など詳しくまとめていますのでご覧ください。
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二条城・非公開の香雲亭|特別朝食(朝粥)&昼食2024詳細(開催日時・予約&支払い方法・メニュー・当日の流れ・場所など)二条城(京都市中京区)の中にある通常非公開「香雲亭(こううんてい)」では、新春は昼食、夏は朝食(朝粥)が楽しめる特別な企画が開催されてい...