西本願寺(京都市下京区)では、毎月16日にShinran’s Day(しんらんず でい)と題して複数の行事や催しが開催されています。その催しのひとつに、なんと通常非公開の「書院」が無料で見学できる「国宝書院特別案内」があるんです!
今回は、Shinran’sDayの「国宝書院特別案内」について詳しく紹介していきます。
書院内を無料で拝観するためには、いくつかクリアしなくてはいけない条件があるので、これについても写真を交えながら詳しく紹介していますね。
こちらの記事をご覧いただければ、西本願寺に行く前にShinran’sDayの小さな疑問や不安を全部クリアにしてすっきりした気分で当日お出かけしていただけること間違いなし!
サクッと概要だけ知りたい方はこちらをチェックしてください。
西本願寺Shinran’sDay「国宝書院特別案内」概要(2023年版) | |
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開催日 | 毎月16日 (西本願寺の年間スケジュールはこちら) ※2023年5月16日は西本願寺に問い合わせが必要 |
参加条件 | 次の2つの条件を満たした方のみ拝観可能 1)当日9:00-10:00に龍虎殿にてShinran’s Day参拝証を受け取る ※先着40名 ※受付の際、住所・氏名・電話番号・参加人数の記載が必要(代表者1名が記載でOK) 2)10:00-11:00の法要と法話への参加 |
参加費 | 無料 ※上記の参加条件が必須 |
撮影について | ・法要中の堂内と書院と白書院内は撮影不可 ※法要が終われば堂内(御影堂と阿弥陀堂)は撮影可能です |
当日の タイムスケジュール |
1.国宝書院特別案内受付:9:00-10:00 ※龍虎殿にて先着40名で締切 2.法要へ参加:10:00-10:30頃まで 3.法話の聴講:10:35-10:55頃まで 4.国宝書院特別案内:11:00-12:00頃まで ※最大40名で僧侶のガイドの元まとまって見学 |
では、目次を開いて気になる項目から読み進めてくださいませ。
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西本願寺 Shinran’s Dayについて詳しく
そもそもShinran’s Dayとは?
Shinran’s Dayは、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人の月命日(毎月16日)に開催しているイベント(催し・行事)の総称と理解するのが1番わかりやすいと思います。
西本願寺が毎月16日を親鸞聖人の日(Shinran’sDay)と定め、多くの人に参拝していただくきっかけづくりとして、様々なイベントを開催されています。
【一覧】Shinran’s Dayに開催される6つのイベント(一部休止あり)
現在中止で再開未定なものも含めて、Shinran’sDayの6つのイベントを紹介します。
毎月16日のShinran’sDayの6つのイベント(催し・行事) ※すべて参加費は無料 |
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1.法要(お勤め) | 法要の正式名称:宗祖月忌法要 開催時刻:10:00~10:30 場所:西本願寺の御影堂内 予約・申し込み:不要 内容: ・親鸞聖人の像が祀られている御影堂にて、親鸞聖人を偲ぶ法要が行われるのでそちらに参加することができます。 ・法要では、僧による雅楽やお経にメロディーをつけた仏教版の讃美歌ともいえる「声明」を一緒に唱和します。 (聞くだけでもOK、声明が書かれた冊子の貸し出しあり) ・堂内後方には椅子席もあり ※早朝の堂内は外が暖かい春でもひんやりして寒いぐらいです |
2.法話(仏様のお話) | 法話の正式名称:宗祖月忌法話 場所:西本願寺の御影堂内 開催時刻:10:40~11:00 予約・申し込み:不要 内容: ・西本願寺の僧侶1名が10~15分くらい仏様や南無阿弥陀仏についてのお話をされます。 ・毎回担当される僧侶が変わり、日常の気づきと交えたお話や伝えられている昔話などに絡めてお話されるので難しすぎることはありません。 |
3.国宝書院特別案内 | 場所:書院・白書院 開催時刻:11:00~12:00 予約・申し込み:必須 参加条件:あり 条件1:当日9時~10時に龍虎殿内の受付で申し込みをし、参拝証を受け取る(先着40名) 条件2:法要と法話へ参加する 内容: ・非公開文化財「書院・白書院」を僧侶の案内でめぐります。 ・基本的には特別公開(有料)と同じ順路ですが、参加する日によって若干説明される内容が異なります。(装束の間が省かれたり、黒書院に続く廊下を覗き見る部分がカットされたことあり) ※詳細は本記事の「」で紹介。 |
4.京の文化体験 ※現在中止で再開未定 |
場所:お茶所(総合案内所) 開催時刻:9:10~9:45 予約・申し込み:なし(定員約30席程度) 内容: ・書道、念珠作り、貝の絵付け、匂い袋作り、扇子の絵付けなど京都を代表する文化を体験できるワークショップに参加します。 ・ワークショップ内容は都度変更になるようです。 |
5.参拝ツアー ※現在中止で再開未定 |
場所:親鸞聖人ゆかりの地(バスツアー) 開始時刻:‐ 予約・申し込み:要事前申し込み 内容: ・貸切バスで親鸞聖人ゆかりの地を参拝するツアー |
6.いちろく市 ※現在中止で再開未定 |
場所:西本願寺の門前 (本願寺伝道院前と龍谷ミュージアム周辺) 開催時刻:9:00-15:00 予約・申し込み:なし 内容: ・西本願寺の門(御影堂門か阿弥陀堂門)からいったん出て、堀川通りの横断歩道を渡った、龍谷ミュージアムから本願寺伝道院前あたりにいろいろなお店が出店します。 ・パン屋さん、京野菜、コーヒーや古きものなどが出店 ・10時・12時・14時には門前町の大人気ゆるキャラ『おりんちゃん』が登場 いちろく市公式サイト:こちら |
西本願寺 Shinran’s Day「国宝書院特別案内」とは?通常の特別公開と何が違う?
前述したとおり、Shinran’s Day「国宝書院特別案内」は毎月16日に開催される西本願寺の6つのイベントの1つです。
Shinran’sDayの「国宝書院特別案内」と京の冬の旅などの特別公開との大きな違いは2つです。
- 無料
- 法要と法話への参加が必須
他に細かいことを挙げるなら次のような違いもありますね。
- 有料の特別公開と違い、日によって照明があまりついてない暗がりの中で見学することもある
- 「装束の間」や「黒書院に続く廊下を覗き見る」など一部カットされることもある
- 有料の特別公開のように案内ガイドの僧侶が声を張って大きな声で解説することはない
- 有料の特別公開の時のように参拝記念品(龍谷香)はない
ちなみに、記事執筆時に一番近い特別公開は、第57回京の冬の旅(2023年)で、事前予約制の2500円だったことを考えるとShinran’sDayはかなりお得なイベントですね。
Shinran’s Day「国宝書院特別案内」当日のタイムスケジュールと所要時間【西本願寺】
当日のタイムスケジュール(目安)
Shinran’s Day「国宝書院特別案内」当日のタイムスケジュール | |
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9:00-10:00 | Shinran’sDay「国宝書院特別案内」の受付(龍虎殿で先着40名) ※受付の際、住所・氏名・電話番号の記載が必要 |
9:54-10:00 | 御影堂内でアナウンス →親鸞聖人についてなどの説明 |
10:00-10:30 | 法要 |
10:35-10:55 | 法話 |
11:00-12:00 | 書院・白書院へ移動&書院・白書院拝見 ※最大40名で僧侶のガイドの元まとまって見学 |
上記の時間は、西本願寺のShinran’sDayのチラシに書かれている時間ですが、2回参加してほぼこの通り進行されています。
最後の書院拝観は実際に2回参加してみての平均だと11:05-11:55分の50分間です。
参加者がサクサク集合するかどうかがキモですね。
こちらのタイムスケジュールに合わせた当日の流れも本記事で紹介しています。
所要時間の目安
京都観光では、各寺院での所要時間は重要ですよね!
西本願寺のShinran’sDay「国宝書院特別案内」に参加するには次の3種の時間がかかります。
1参拝受付の時間 | 9:00-10:00の間で5~20分(目安) ※人数によりますが、窓口は5つあり9時の1番最初に受付できたなら申込書の記載などを含め5分ほどで済みます。 ※窓口はShinran’sDay以外の永代供養やほかのことも受け付けているので時間が遅くなるほど、込み合うことがあります。 |
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2.法要と法話の時間 | 10:00-11:00の1時間 |
3.拝観の時間 | 11:00-12:00の1時間 |
西本願寺のShinran’sDay「国宝書院特別案内」の場合、受付(申し込み)を除くと、法要・法話・書院拝観で2時間かかります。
「国宝書院特別案内」の受付(申し込み)は、9時の1番最初に受付できれば申込書の記載を含めて5分ほどで済みます。
可能であれば、9時少し前に西本願寺に行って9時ジャストの受付開始時に申し込むのがオススメです。
(↑龍虎殿の受付窓口)
龍虎殿内の受付窓口は5つあるので、もし並んだとしても20~30分もかかることはまれだとは思います。とはいえ、Shinran’sDayがより知られるようになると春や秋の観光ハイシーズンには混雑するかもしれませんね。
なお、龍虎殿内の受付窓口では永大供養など他の受付業務もされているので、Shinran’sDayのみの対応をしているわけではないのでご注意を!
Shinran’s Day「国宝書院特別案内」参加方法(申し込み方法):2023年版【西本願寺】
申し込み方法の概要
- 当日申し込みのみ(事前予約はなし)
- 定員40名(先着順)
- 申し込み受付は午前9時から10時(定員になり次第終了)
- 申し込み受付は西本願寺内の龍虎殿の中
- 書院拝観前に法要と法話聴講が必須
Shinran’s Day「国宝書院特別案内」への参加は当日申し込みだけで事前予約はありません。
各月の16日の朝9時から10時に西本願寺内の龍虎殿に行き受付で申し込みをすればOKです。ただし、定員40名に達し次第受付終了です。
受付には9時前から受付担当者が座っていますが、Shinran’s Day「国宝書院特別案内」の受付は9時ジャストにならないとできません。
また、参加の注意点としては先着40名限定なことと、10時から約1時間の法要と法話に参加することが必須条件になります。書院の拝観のみの参加はNGです。
申し込みの流れを写真とともに詳しく紹介
今お伝えしたことを4STEPで写真を交えながら紹介していきますね。
STEP1:西本願寺内の龍虎殿へ向かう |
(西本願寺の御影堂門を入ってすぐの場所から撮影) |
龍虎殿は西本願寺の御影堂門または阿弥陀堂門から入って境内を見たときに1番右手にある建物です。上の画像でいうと赤い吹き出しの建物ですね。
境内図で龍虎殿を位置を紹介するとこちら↓になります。(赤い四角の部分)
上の画像の赤い矢印のように、御影堂門から入って御影堂の前まで行き、左手に進んでいくと砂利道を歩かずに済みます。西本願寺内の境内は白い砂利が敷き詰められていて、一部補正された道が作られています。
龍虎殿の外観は↓こちらです。
中に入るときには靴を脱ぎ下駄箱に入れます。
下駄箱には番号がふられているので、靴を置いた場所の番号を覚えておくか、靴に挟む番号札も用意されているのでそちらを靴に挟んでおきます。
STEP2:龍虎殿内の受付でShinran’sDay参加希望を伝える |
(↑龍虎殿内の受付窓口) |
前述しましたが、Shinran’sDayの受付は午前9時ジャストからです。
受付窓口は5か所あり、どの窓口でもShinran’sDay「国宝書院特別案内」の受付が可能です。
9時以降に受付の方に「Shinran’sDayに参加したい」といえばOKです。
手続きをしてくださいます。
窓口の横にはこのような受付のパネルも置いてあるので、これに参加したいというのでも大丈夫です。
なお、9時以降に定員に達した場合にはこちらのパネルに↓このように終了の文言が足されます。
9時前についた場合、受付の前の椅子で待つことができます。
龍虎殿内はトイレや自販機、無料の給水機などがあり、とてもきれいです。ホテルのフロントのようだと表現する人もいるくらいです。
龍虎殿内では、西本願寺のPR映像も流れているので椅子に座りながら映像を見て待つこともできますよ。
冬場は床暖もって暖かく快適に過ごせます。
STEP3:申込書の記入 |
Shinran’sDayに参加したい旨を伝えると申込用紙を渡されるので、申込用紙に以下を記載します。
申込用紙に記載する内容
- 氏名
- 住所
- 当日連絡が取れる電話番号
- 参加人数
※複数名で参加する場合代表者1名が記入すればOKです。
記入した申込書を受付の方に渡すと「お付き合いしているお寺さんはありますか?」と聞かれますが、これは「法要などをお願いしてるお寺があるか」という意味だそうです。
特になければ「ありません」と答えるのでOKです。
STEP4:Shinran’sDay参拝証を受け取る |
上の写真にある参拝証を渡され、10時までに御影堂に各自で行くよう伝えられます。
Shinran’sDayの法要が行われる場所は基本的には御影堂ですが、何かの理由で御影堂が使えない場合のみ阿弥陀堂になります。
受付の方が案内してくださった方のお堂に向かえばOKです。
以上がShinran’sDay「国宝書院特別案内」の参加申し込み方法です。
Shinran’s Day「国宝書院特別案内」当日の流れを写真とともに予習しよう!:2023年版【西本願寺】
1.参拝証を受け取る(先着40名)
すでに紹介した流れで受付を済ませ、Shinran’sDay「国宝書院特別案内」の参拝証を受け取り、首にかけておきます。
法要が始まる10時までは境内の無料拝観エリアなどを見て回ることもできます。
なお、御影堂も阿弥陀堂門も龍虎殿の中から靴を脱いだまま歩いて行けます。
上の写真のにある階段(下駄箱の左側)を上ると御影堂の廊下に出られます。
なお、御影堂と阿弥陀堂も廊下でつながっています。
2.法要開始の10時までに御影堂へ
↑Shinran’sDay法要時の写真(御影堂)※法要前に撮影・法要中は撮影禁止
10時までに各自で法要が行われる御影堂に行きます。
(※御影堂が使えない日は阿弥陀堂になります。当日案内があったお堂へ向かいましょう。)
9時54分頃に堂内でアナウンス(親鸞聖人についてなど簡単な説明)があるので、10分前くらいには御影堂で待ってるのがおすすめです。
堂内の後ろの方には椅子も用意されているので畳の上に座るのがつらい方は椅子席で法要に参加します。
なお、Shinran’sDayの法要では、お経にメロディーをつけた「声明」を僧侶と一緒に唱和することができます。(唱和せずに聞いているだけでもOK)
声明は言い換えると仏教版の讃美歌ですね。
法要で僧侶と一緒に声明を唱和する方は、声明が書かれた『新制 御本典作法』の貸し出しがあるので、こちらを1冊借りておきます。
(↑貸し出し用の『新制 御本典作法』)
こちらの貸し出し用の『新制 御本典作法』は、9時50分頃に椅子席の前あたりに置かれるので、早く御影堂に入った場合、まだ置かれてないこともあります。
2.法要へ参加
↑Shinran’sDay法要時の写真(御影堂)※法要前に撮影・法要中は撮影禁止
10時になると雅楽隊の僧侶たち11名が内陣(仏間の前)に着席します。
その後、鐘の音が鳴り始め、内々陣(須弥壇の左右)にオレンジや青の袈裟を着た僧侶たちが着席していきます。
中央の須弥壇前に僧侶が着席した後に、声明(お経にメロディーをつけた仏教版の讃美歌)がはじまるので、先ほど紹介した貸し出し用の『新制 御本典作法』を見ながら一緒に歌います。(もちろん聞いているだけでもOK)
(↑貸し出し用の『新制 御本典作法』)
なお、法要で歌う曲や歌い方などは西本願寺さんのサイト(こちら)で紹介されています。
どれを歌ったか、私が覚えている限りを紹介しておきますね。
声明が終わった後、雅楽隊の演奏とともに内々陣の僧が退席し、その後内陣の雅楽隊の僧が退席します。
以上が、法要の流れです。
3.法話の聴講
法要が終わると、西本願寺の僧侶が10~15分ほどお話をされます。
内容は、「南無阿弥陀仏」と唱えることや、阿弥陀様についてです。
当日お話される僧侶の日常のできごとから得た気づきと絡めたお話や、伝承されている物語と絡めたお話なので、難しすぎるということはありません。
とはいえ、エンターテイメント性の高いトークではないので、お釈迦様の教えなど全く知識がないと少しわかりにくいかもしれませんね。
4.書院・白書院へ移動
法話が終了すると堂内の左手に、上の写真のようにパネルを持った僧侶の方がいらっしゃるので、その付近に集合します。
このとき参拝証を首からかけておきます。
堂内アナウンスで「Shinran’sDayの書院特別公開に参加の方は堂内左手へ」と声もかかりますが、他の案内の後に特別公開のアナウンスがある場合が多いので、法話が終わったらすぐに堂内左手の案内係の僧侶を探すのがおすすめです。
最大40名なので、集まった人が多くなってくると堂内から廊下に移動して参加者がそろうのを待ちます。
当日の参加者が全員集まったら、書院へ移動します。
Shinran’sDayの受付をした龍虎殿と書院がつながっているので、まずは龍虎殿までみんなで戻ります。
(↑龍虎殿のこの先を右に進むと書院の虎の間に出ます)
5.書院・白書院の見学(間取り図と順路も紹介)
Shinran’s Day「国宝書院特別案内」では、上の画像の黄色い点線が拝観ルートになります。
北能舞台と虎渓の庭を見るときには、縁側に出て見られる日もありました。
当日、案内ガイドの僧侶さんに縁側に出ていいか聞いてみるとよいですね。
私が参加した2回の「国宝書院特別案内」では、次の21箇所で解説がありました。
人によっては、実際に見るまで説明などのネタバレを見たくない方もいると思うので、拝観ルート21個のスポットでどの部屋の解説があるのかだけを一覧にしておきますね。
①虎の間 | ・虎の間の襖絵(レプリカ)の解説&見学 →結界のある畳の上には上がらず、板の間から見学 |
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②虎の間玄関 | ・虎の間玄関に残る本物(杉戸江)の解説&見学 →玄関側に残る本物のにスポットライトを当ててみせてもらえる |
③南能舞台 | ・南能舞台の解説&見学 →つくりの特徴などの説明 |
④対面所(鴻の間) | ・対面所に入って南能舞台を再度解説&見学 →能舞台の仕掛けの説明 ・対面所内にも能舞台がある解説&見学 →室内の畳をあげると能舞台になる説明 |
⑤対面所(鴻の間) | ・対面所の上段・上々段の間の解説&見学 ・対面所の両サイドの襖絵の解説&見学 →襖絵やつくりなどの説明 |
⑥雀の間 | ・雀の間の解説&見学 →TVなどでも紹介される抜け雀の説明あり |
⑦杉戸江 | ・杉戸江の解説&見学(雀の間側:猿、雁の間側:御所車) →スポットライトを当てながら解説 |
⑧雁の間 | ・雁の間の解説&見学 →襖絵と天井画の説明 |
⑨菊の間 | ・菊の間の解説&見学 →襖絵と天井画の説明 |
⑩杉戸江 | ・杉戸江の解説&見学(ジャコウネコとソテツ) →スポットライトを当てながら解説 |
⑪-1白書院 | ・白書院全体の解説(一の間・二の間・三の間) |
⑪-2白書院・三の間 (孔雀の間) |
・白書院三の間(孔雀の間)の解説&見学 →襖絵の解説がメイン |
⑫北狭屋の間 | ・北狭屋の間の解説&見学 →障壁画の解説がメイン |
⑬白書院・三の間 (孔雀の間) |
・北狭屋の間から三の間(孔雀の間)の解説&見学 →欄間の解説がメイン |
⑭白書院・二の間 | ・白書院二の間の解説見学 →襖絵と天井画の説明 |
⑮白書院・一の間 (紫明の間) |
・白書院一の間(紫明の間)の解説&見学 →襖絵と天井画の説明 |
⑯北能舞台 | ・北能舞台の解説&見学 →北能舞台の由緒と仕掛けの説明 |
⑰黒書院に続く伝廊 | ・非公開の黒書院に続く伝廊の解説&見学 →格子の隙間から覗く形で見学 |
⑲装束の間 | ・装束の間の解説&見学 →障壁画の説明 |
⑳対面所(鴻の間) 上々段の間 |
・東狭屋の間から対面所(鴻の間)上々段の間を見学 →襖をあけて中をみせていただけます |
㉑東狭屋の間 | ・東狭屋の間の天井画の解説&見学 →とある動物をみんなで探します |
㉒虎渓の庭 | ・東狭屋の間から虎渓の庭の解説&見学 |
6.参拝証を返却して解散
最後は、龍虎殿に戻り参拝証をカゴに返して終了です。
Shinran’s Day「国宝書院特別案内」に参加しての感想【西本願寺】
Shinran’s Dayに参加する前は「法要の30分、飽きちゃわないかなー」なんて心配していましたが、声明(お経にメロディーを乗せた仏教版の讃美歌)に見事にはまりました。家に帰って時々鼻歌を歌うくらい印象に残るメロディーです。
僧侶による雅楽も聞けて、静まり返ったお堂の中でお経を唱和する非日常は貴重な体験です。
書院の見学は、2022年12月と2023年3月の2回参加してこの記事を書いていますが、12月と3月では、若干見学する部分が違いました。
具体的には12月は「装束の間」を見た記憶(メモ)がなく、3月は「装束の間」もばっちり解説がありました。
また、虎渓の庭にあるソテツ(蘇鉄)は12月に参加した際には「菰(こも)」と呼ばれる稲わらを乾燥させ板状に編んだもので、ぐるぐる巻きにされた冬支度だったので、3月に本来の姿が見られました。
1時間足らずでたくさんの場所を見学するので、なかなか1階では襖絵などをじっくり隅々まで見ることはできないので、歴史ある建物や美術工芸品好きの私にとっては、非常にありがたいイベントです。
今後も何度も参加したいと思っています。
Shinran’s DayのQ&A:小さな不安・疑問を取り除こう!(参加経験者が答えます)
Shinran’s Dayの「国宝書院特別案内」に参加するには15・16日の両方に参加が必要?
西本願寺で毎月16日に開催されているShinran’s Dayの「国宝書院特別案内」に参加したい場合、16日のみの参加でOKです。
16日の9:00-10:00時に西本願寺の龍虎殿にある受付で申し込み(無料・先着40名)をして、参拝証をもらった後、10:00からの法要、10:40からの法話の聴講に参加すると11時からの書院特別案内(無料)に参加することができます。
Shinran’s Dayの服装は?法要参加にドレスコードはある?
法要と聞くとちゃんとした格好じゃないとダメかな?と思うかもしれませんが、特にドレスコードはないです。皆さん好き好きな洋服を着ています。
ドレスコードはありませんが、服装で1点注意が必要です。特に寒がりの方!
外はあたたかくてもお堂の中はひんやりします。
3月の外が16度で上着がいらない日でも堂内はひんやりして寒いです。
約1時間お堂内にいると足元からじわじわ冷えていきます。
私は3月の暖かい日に上着とストールはもっていきましたがお堂内で体が冷えて後日風邪を引きました。。
寒がりの方は、外があたたかくても上着やストールなどのひざ掛け、靴下の2枚履きを準備しておくのがおすすめです。
特に冬場の堂内は極寒なのでより注意が必要です。
書院内も冬場は靴下を履いていてもつま先が冷たくなるほど冷えています。
Shinran’sDayは休みなく毎月16日に開催しているの?事前に確認するにはどこを見たらいい?
Shinran’sDayが開催されるかは、西本願寺のこちらのページを確認すると書いてあります。
とはいえ、世情などで急遽中止になることはあるので、たまたまそういう日に当たってしまったらプリプリ怒らず穏やかな心で過ごせるよう覚悟しておくのがいいですね。