京都市内を歩いていると「東山福めぐり」のポスターを見かけるけど詳細がいまいちよく分からない!そんな方に向けて実際にめぐった体験から詳細をお伝えします。
7日(土)・8日(日)のお出かけを検討の方のお役に立てれば幸いです。
ざっくり概要だけ知りたい方はこちらの一覧をご覧ください。
■京都東山福めぐり概要
1952年に始まり1975年に終了した「東山重福神巡り」を「京都東山福めぐり」として復興した企画。世界情勢の不安が高まる中、祈りの大切さを感じてもらおうという趣旨での開催。
開催期間 | 2023年1月6日(金)・7日(土)・8日(日) ※今年が開催初回(60年前の福巡りを復興したイベント) |
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参加方法 | STEP1 「福めぐりセット(1500円税込)」を購入 ⇒参加社寺で販売しているが在庫数に限りあり STEP2 該当のお寺と神社で福めぐりセットを提示 ⇒3日間限定のお守り札をもらい、参拝や特別拝観を楽しむ |
参加特典 | 福めぐりセット購入で次のことができます 1.参加社寺で3日間限定のお守り札をいただける ⇒すべて巡れば12個 2.ハズレなしの福引を1回ひける ⇒高台寺利生堂が抽選会場 3.”お茶と子菓子セット”または”甘酒1杯”を無料でいただける ⇒湖月茶屋または乃あん(どちらも高台寺すぐ近く) 4.普段非公開のご神宝、ご本尊、秘仏、庭園などが見られる ⇒今年限りのようで来年は公開されない可能性あり 5.高台寺掌美術館が無料で見られる ⇒福めぐりにちなんだ展示物 |
参加社寺 11か所 |
【高台寺周辺10カ所】 1.高台寺 2.高台寺利生堂 3.高台寺天満宮 4.岡林院(高台寺塔頭)※通常非公開 5.春光院(高台寺塔頭)※通常非公開 5.圓徳院 6.三面大黒天(圓徳院境内) 7.霊山観音 8.京都霊山護国神社 9.建仁寺 10.恵美須神社(ゑびす神社) 上記以外に、掌美術館の展示も見られます 【東福寺周辺1カ所】 11.滝尾神社 |
福めぐり限定 御朱印 |
以下で福めぐり限定版の授与あり ※すべて書置き(1枚書き) ・高台寺天満宮(500円) ・高台寺利生堂(300円) ・岡林院(500円) ・掌美術館に福めぐり記念スタンプあり |
上記のより詳しい情報や上記に書いていない内容を本文で紹介していきます。
目次を開いて気になる項目を読み進めてください。
【京都東山福めぐり】福めぐりセット(1500円)の販売場所とセットを購入するとできること
福めぐりセット(1500円)の販売場所
福めぐりセットは、参加社寺11カ所で販売されています。
ただ、各社寺に割り当てられている在庫量が違うので京都東山福めぐりの事務局になっている「高台寺利生堂」か「高台寺」で購入するのがオススメです。
1月6日(金)は、「高台寺」の庫裡でも福めぐりセットの購入ができました。
高台寺の拝観入り口のところに係の方がいらっしゃるのでその方に声をかけると庫裡へと案内していただけます。
もし、庫裡での販売が6日だけだった場合には、高台寺利生堂で購入します
福めぐりセットの内容(購入後に渡されるもの)
福めぐりセットを購入すると次の4つが渡されます。
- お守り札収納台紙(1個)
- 東山福めぐりお茶券(1枚)
- 東山福めぐり福引券(1枚)
- 京都東山福めぐりのチラシ(1枚)
実際の写真はこちら!台紙・お茶券・福引券・チラシです。

台紙の表紙はこんな感じで可愛らしいですよ。
各社寺をめぐっているとこの台紙を持った方々に遭遇します。

台紙が埋まる前はこんな感じです。

お守り札で埋まっていくとこんな感じ。
お守り札は3.5cm×5.5cmのミニミニサイズでとてもかわいいです。

クリアポケット部分は、お守り札がなかなか入らないぐらい台紙に密着しているので、持ち歩いているときにお札が落ちてしまうことはありませんでした。
すべて埋まるとこんな感じ。この日は雨が降っていて写真が暗いです。
撮影場所は、龍尾神社。

福めぐりセットと1500円に含まれていること
冒頭の概要欄ですでに紹介しましたが、1500円の福めぐりセット代には次の内容が含まれています。
- 参加社寺で配られる(授与される)お守り札代
⇒計12枚 - お守り札専用の収納台紙代
- 次の社寺+美術館の拝観料
⇒高台寺、岡林院、春光院、圓徳院、高台寺 掌美術館
※建仁寺の拝観料は福巡りセットに含まれない
※上記以外はもともと境内自由参拝 - ハズレなしの福引1回
⇒高台寺利生堂で高台寺グッズがあたる福引ができます - 甘味処「乃あん」か「湖月茶屋」でお菓子とお茶セットまたは甘酒1杯
1500円でこの内容はかなりお得!
もし、全部を巡れなかったり甘味処で休憩する時間がない場合は、次の章を読んでみてください。
全部回れなくても元を取る(1500円以上の価値を得る)方法を紹介します。
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【京都東山福めぐり】全部巡れない場合にはここに行こう!
絶対に外せないお寺はここ!1寺院だけで1500円の価値あり!
1日しか巡れなかったり、遠方からお越しの場合は通常非公開の「高台寺塔頭 岡林院」に行くだけでも1500円の価値があります。
なぜ、岡林院さんだけで元が取れるかというと、前回一般公開した際の拝観料がなんと1500円なのです。
1月6日に行ってきましたが、苔のお庭がとても美しく、ご住職も若くて気さくな方でした。お庭の写真は撮影OKです。
通常非公開でこの3日だけ公開されるのはこの2寺院
今回の東山福めぐりの対象社寺(お寺・神社)の内、3日間だけ特別に公開されるのが次の2寺院です。
福めぐりセットを提示すれば拝観料などの支払いなく中が見られます。
どちらもお庭の撮影はOKでした。
- 岡林院(高台寺塔頭・通常非公開)
⇒福巡りセット提示で拝観料1500円*が無料!
*前回の一般公開時の拝観料が1500円 - 春光院(高台寺塔頭・通常非公開)
⇒通常非公開なのでプライスレス!*
*過去の公開記録が見つけられなかったため公開時の拝観料不明
一般公開社寺で拝観料が無料になるのはこの4か所
普段から一般公開されている社寺(お寺・神社)+美術館のうち、福めぐりセットの提示で拝観料が無料になるのは次の4カ所です。
- 高台寺
⇒福めぐりセット提示で拝観料600円が無料!
本堂だけでなく、通常の拝観ルートの見学もできます - 圓徳院
⇒福めぐりセット提示で拝観料500円が無料!
⇒展示品が東山福めぐりにちなんだものになっています - 霊山観音
⇒福めぐりセット提示で拝観料300円が無料! - 高台寺掌美術館
⇒福めぐりセット提示で拝観料300円が無料!
⇒お札授与対象の場所ではないですが福めぐりにちなんだ展示がみられます
⇒福めぐり限定のスタンプもありました
なお、建仁寺のは通常の拝観料が福めぐりセットに含まれていませんでした。建仁寺を拝観するには別途拝観料600円が必要です。なお、福巡り用に本堂(本尊)の参拝コーナーが用意されていました。
建仁寺と上記以外の福めぐり対象の社寺は元々無料で境内を見学したり拝観ができる場所になります。
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【京都東山福めぐり】限定のご朱印情報
【一覧】福めぐり限定のご朱印3種
高台寺塔頭 岡林院 | 高台寺天満宮 | 高台寺利生堂 |
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(書置き・500円) | (書置き・500円) | (書置き)・300円 |
高台寺塔頭・岡林院の東山福めぐり限定御朱印

高台寺塔頭・岡林院では、住職の手書きご朱印がいただけます。
書置きタイプで御朱印の値段は1枚500円です。
岡林院のお守り札授与場所の方か、ご住職に御朱印がほしい旨を伝えるといただけます。
中央の文字は「和顔愛語(わげんあいご)」で意味は、「和やかな顔と思いやりの言葉で人に接」すること。
高台寺天満宮の東山福めぐり限定御朱印

高台寺天満宮の通常のご朱印「夢」の金地バージョンです。
書置きタイプで、御朱印の値段は1枚(1体)500円です。
「高台寺天満宮」の横にある福めぐりのお守り札授与場所で購入できます。
高台寺利生堂の東山福めぐり限定御朱印

利生堂では、福めぐり限定の御朱印がいただけます。
書置きタイプで、御朱印の値段は1枚(1体)300円です。
「高台寺利生堂」の内にある福めぐりのお守り札授与場所&御朱印所で購入できます。
【番外編】東山福めぐり記念スタンプ(掌美術館)
ご朱印ではないですが、高台寺掌美術館には、1月6日~8日限定の記念スタンプがありました。
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【京都東山福めぐり】特典の福引はハズレなし!高台寺利生堂前が福引会場

高台寺利生堂が、福引会場になっています。
下の画像にある「御みくじ」で出た番号のグッズがいただけます。

私は10番が出て、ねねさまのマスクチャームをいただきました。

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【京都東山福めぐり】特典のお茶屋さん2店舗の写真と場所
甘味処「乃あん」と「湖月茶屋」の外観と場所
ちなみに「乃あん」は、高台寺の石段の階段を下って右手側に少し進むと下の画像の門があるので、そこをくぐると左手前にあります。

東山福めぐりの「三面大黒天」もこの門をくぐり、右手の奥にありますよ。
あと、福めぐりセットの提示で無料で拝観できる「高台寺 掌美術館」もこの門をくぐって左側中央にあります。
実際に「乃あん」でいただいた福めぐりの特典「お茶とお菓子」
甘味処「乃あん」さんで出てきたお茶とお菓子はこちらです。

「ねねの薫り」と言う名の大納言かのこでした。
包の中はこんなかんじ。

お茶券はひとり1枚なので、湖月茶屋でどんなお菓子がいただけるのか、甘酒がどんな簡易なのかはお伝えできずです。
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【京都東山福めぐり】高台寺は通常の拝観も含まれるののでお見逃しなく!
高台寺に行くと「東山ふくめぐり」の看板があり、高台寺の方丈に案内されますが、通常の拝観口で福めぐりセットを見せると通常の拝観と同じように開山堂や御霊屋なども拝観できるのでお忘れなく!
【京都東山福めぐり】恵美須神社(京都ゑびす神社)は、十日ゑびすの準備で普段より魅力半減なので注意!
東山福めぐりの対象に「恵美須神社(京都ゑびす神社)」が入っていますが、1月8日(日)から12日(木)まで行われる”十日ゑびす大祭(初ゑびす)”の準備のため、普段より見られる部分が減っていました。
参拝を楽しみにしている方は注意が必要です。
具体的にどうなっていたかというとこうです。
鳥居のえびす様 | 本堂左側面の棚塀 |
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2023年1月6日撮影 |
- 鳥居にある”えびす様”が白い布で覆われている
⇒お賽銭をなげてえびす様の下にある熊手や網に入れば金運UPで有名なので大祭の混雑に向けて布で覆われていました。
⇒賽銭なげを楽しみにして参拝しても東山福めぐり期間に挑戦できません - 本堂の左面側面の”板塀”が白い布で覆われている
⇒本来本堂正面で参拝した後にこの板塀を軽くノックして、えびす様に参拝を知らせるスタイルですがこちらも祭の混雑に向けて布で覆われていました。
⇒ノックを楽しみに参拝しても東山福めぐり期間はできません
【従来】 鳥居のえびす様 |
【従来】 本堂左側面の棚塀 |
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2022年12月31日撮影 |
混雑していても十日ゑびす大祭(初ゑびす)を見たい!という方は1月8日に東山福巡りでお札をもらいに行くのがいいですね。
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【京都東山福めぐり】通常非公開のお像・ご神宝・秘仏が公開されているのはこの4か所
1.通常非公開「高台寺塔頭 岡林院」:本尊と庭園の公開
ご本尊「延命地蔵願王菩薩」と苔が美しい庭園の特別公開
岡林院は通常非公開なので、中に入れること自体が今回の東山福めぐり限定の「特別公開内容」といえます。
岡林院では、福めぐりセットを提示するだけで、ご本尊「延命地蔵願王菩薩」を特別に参拝でき、苔がとても綺麗なお庭も一緒に拝見できます。
門をくぐりお堂の入り口で福めぐりセットを提示するとお守り札がいただけます。
その後奥へすすみ本尊をお参りしてお庭を拝見します。
ご住職は若く、気さくでいろいろとお話もしてくださいました。
京都東山福めぐり限定御朱印授与あり
岡林院では、京都東山福めぐり限定の御朱印をいただけます。

書置きのみ(1枚書き)で1枚(1体)500円です。
ご住職自らが書かれています。
2.通常非公開「高台寺塔頭 春光院」:「勝利摩利支尊天堂」の公開
春光院も通常非公開なので中に入れること自体が今回の東山福めぐり限定の「特別公開内容」といえますね。
春光院では、福めぐりセットを提示するだけで、勝利摩利支尊天堂の参拝ができます。
お札授与所の御堂ではお茶も用意されていて休憩することができました。
門の入り口で福めぐりセットを提示し、勝利摩利支尊天堂を参拝した後、お堂の中でお札をいただきます。
お庭の撮影はOKでした。
春光院さんでは、御朱印があるのか聞き忘れました。
ただ、過去にも御朱印の授与の情報がないのでそもそも御朱印をしていないかもしれません。
気になる方は、ぜひ確認してみてください。
3.「圓徳院」:通常非公開「韋駄天立像」と「千体地蔵」公開
通常非公開「韋駄天立像」と「千体地蔵」
圓徳院は、福めぐりセットがなくても通常の拝観料(500円)を支払うと「韋駄天立像」も「千体地蔵」を見ることができるので、東山福めぐりだけの特別な体験!とまでは言えない状況でした。
「韋駄天立像」「千体地蔵」は拝観ルートの途中にある、ガラス張りの展示場所にあります。
どちらも小さな像になります。
なお、圓徳院さんでは拝観受付で福めぐりセットを提示するとお守り札をいただけます。
東山福めぐりだけの特別御朱印はなし!通常のご朱印のみ
圓徳院では、東山福めぐりだけのご朱印はありませんでした。
通年頂ける御朱印と今年だけの限定御朱印のみです。
なお、圓徳院さんを拝観すると「コロナに負けるな御朱印(疫病退散)」を無料でいただけます。コロナ以降授与されているそうです。
ちなみに、中央の「祈」の文字の色が2022年と2023年で違いましたよ。
4.瀧尾神社:通常非公開「木彫龍」の公開
瀧尾神社さんで通常非公開とされている「木彫龍」は、拝殿天井にある長さ8mもある龍の立体彫刻のことです。
(2023年1月7日撮影)
作者は、江戸時代の彫刻家・九山新太郎。
あまりのリアルさから夜な夜な龍が神社を抜け出し町の人々を怖がらせたという逸話が残されています。
なお、かつては自由にみることができましたが、今は拝殿の工事中で、今後は通常非公開となるとのことでした。
なお、瀧尾神社の本殿と拝殿は工事中です。
工事中の本殿の横をすり抜けると三島神社など複数のお社があります。