御朱印

【前編】京都の御朱印41種を一挙公開!定番からマイナーまで京都旅行で集めた御朱印

私が「御朱印」という存在を知ったのは2011年の4月。

京都に住む叔父から「最近、若い女の子の間で御朱印をもらうのが流行ってるらしいよ」と言われたことがきっかけでした。

「御朱印ってなに!?」と全くその存在を知らなかった私は、この時初めて御朱印について調べ、その美しさに魅了されたのです。

今回は、私が3年間で4回の京都旅行をした際に拝受した、御朱印41種を一挙大公開します。

と言っても1つの記事では長くなりすぎるので前編20種後編21種に分けて紹介しますね。

ぜひ、心が洗われる美しき御朱印をご堪能ください。

記事の中では、御朱印の画像とともに御朱印の読み方や意味、御朱印がいただけるお寺や神社のプチ情報もお伝えしていきます。

では、前編20種を紹介して参りましょう!

目次

【初めての御朱印】三十三間堂「大悲殿(だいひでん)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中央に書かれた文字は、大悲殿(だいひでん)

大悲殿はの簡単な意味はこちら。

大悲とは観音菩薩の別名で、衆生の苦しみを救おうとする仏や菩薩の広大な慈悲の心を表す。つまり、大悲殿とは聖観音や千手観音や如意輪観音などの観音菩薩が安置されている建物のこと。

【三十三間堂プチ情報】

三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)は、京都の東山区にある天台宗 蓮華王院(れんげおういん)の本堂。

日本唯一の千本観音堂で知られ、堂内には1001対の観音像が祀られています。

「千手観音座像」を中心に左右500対ずらっと並んだ「千体千手観音立像」は圧巻。

【2番目の御朱印】八坂神社「祇園社(ぎおんしゃ)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中央に書かれた文字は、祇園社(ぎおんしゃ)

祇園社は八坂神社の明治以前の呼び名

【八坂神社プチ情報】

八坂神社(やさかじんじゃ)は、京都の東山区にある神社。

祇園のすぐそばにあり、通称「祇園さん」と呼ばれています。

縁結びスポットとしても有名。

【3番目の御朱印】銀閣寺「観音殿(かんのんでん)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中央に書かれた文字は、観音殿(かんのんでん)

観音殿は、銀閣寺と言えば皆さんが思い浮かべるこちらのこと。

【銀閣寺プチ情報】

銀閣寺は、京都の左京区にあるお寺で世界遺産

正式名称は「東山慈照寺(ひがしやまじしょうじ)」。

相国寺山外塔頭(たっちゅう)のひとつ

特別拝観の時期に訪れるのがおすすめ。

【4番目の御朱印】金戒光明寺「浄土真宗最初門」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中央に書かれた文字は、浄土真宗最初門

後小松天皇より「浄土真宗最初門」という勅額を賜ったことに由来し、浄土教の真実の教えを最初に広めたという意味。

【金戒光明寺プチ情報】

金戒光明寺は、京都の左京区にあるお寺。

通称「くろ谷さん」

近年「アフロヘア―の仏像」がSNSで話題。

アフロの仏像とは、「五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいのあみだぶつ)」のこと。

五劫思惟阿弥陀仏(金戒光明寺サイトスクリーンショット)

【5番目の御朱印】建仁寺「拈華堂(ねんげどう)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中央に書かれた文字は、拈華堂(ねんげどう)

拈華堂は、建仁寺の法堂(はっとう)の別称

【建仁寺プチ情報】

建仁寺は、京都の東山区にある神社。

京都最古の禅寺

俵屋宗達(たわらやそうたつ)の「風神雷神図」が有名。

【6番目の御朱印】長楽寺「大悲殿(だいひでん)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中心に書かれた文字は、大悲殿(だいひでん)

大悲殿は、2回目の登場ですね。

簡単な意味をもう一度ご紹介します。

大悲とは観音菩薩の別名で、衆生の苦しみを救おうとする仏や菩薩の広大な慈悲の心を表す。つまり、大悲殿とは聖観音や千手観音や如意輪観音などの観音菩薩が安置されている建物のこと。

【長楽寺プチ情報】

長楽寺は、京都の東山区にあるお寺。

平家物語ゆかりのお寺であり、紅葉の美しさで有名。

【7番目の御朱印】金閣寺「舎利殿(しゃりでん)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中央に書かれた文字は、舎利殿(しゃりでん)

「舎利殿」とは、金閣寺と言えば皆さんが思い浮かべるこちらの金閣のこと。

【金閣寺プチ情報】

金閣寺は、京都の北区にあるお寺で世界遺産

正式名称は「鹿苑寺(ろくおんじ)」

舎利殿の金閣があまりに有名なため一般的に「金閣寺」と呼ばれる。

相国寺山外塔頭(たっちゅう)のひとつ

【8番目の御朱印】清水寺「大悲閣(だいひかく)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中央に書かれた文字は、大悲閣(だいひかく)

大悲閣意味は清水寺のFacebookに紹介されていたので抜粋引用いたします。

「大悲」とは慈悲に由来するもので、ご本尊の観音様のお心の事であり、「閣」とは御堂、建物という解釈でよろしいかと思います。「閣」ではなく「殿」を揮毫されるお寺もございますが、同じ意味です。慈悲心とは他に対していつくしみと思いやりをもつ心です。

【清水寺プチ情報】

清水寺は、京都の東山区にあるお寺で世界遺産

夜のライトアップ特別拝観)随求堂(ずいぐどう)胎内めぐりがおすすめ。

【9番目の御朱印】龍安寺「石庭(せきてい)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中央に書かれた文字は、石庭(せきてい)

言わずと知れた龍安寺(りょうあんじ)の石庭のこと。


出展:京都写真

【龍安寺プチ情報】

龍安寺は、京都の右京区にあるお寺で世界遺産

15個の石が並べられた「枯山水(かれさんすい)」の石庭で有名。

この枯山水が海外で有名になったきっかけイギリスのエリザベス女王だそうです。

イギリスのエリザベス女王が1975年に来日した時に龍安寺を訪れ石庭を絶賛しました。そのニュースを英国放送協会(BBC)が大々的に取り上げたことで「Rock Garden」として世界中にその名前が知れ渡りました。以来龍安寺は世界的に有名な庭園となり1994年には世界文化遺産に指定されました。

 

【10番目の御朱印】仁和寺「旧御室御所(おむろごしょ)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中央に書かれた文字は、旧御室御所(おむろごしょ)

御室御所とは仁和寺の別名

宇多天皇が退位後、出家なさって仁和寺で30年あまり真言密教の修行に励まれたことから御室御所と呼ばれ親しまれたとのこと。

【仁和寺プチ情報】

仁和寺は、京都の右京区にあるお寺で世界遺産

金剛力士像を安置する仁王門は圧巻の迫力。

春と秋の特別拝観がおすすめ。

仁王門(仁和寺パンフレットより)

【11番目の御朱印】青蓮院門跡「熾盛光如来(しじょうこうにょらい)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中央に書かれた文字は、熾盛光如来(しじょうこうにょらい)

熾盛光如来は青蓮院門跡のご本尊。

熾盛光如来をご本尊とするお寺は日本中で青蓮院門跡だけ。

【青蓮院門跡プチ情報】

青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)は、京都の東山区にあるお寺。

「門跡」とつくお寺は、皇族・公家が住職を務める特定の寺院のことを指す。

青蓮院門跡はライトアップ茶室の好文亭(こうぶんてい)で正式のお茶のお点前をたのしめる春と秋の特別拝観がおすすめ。

個人的には「青蓮院」の大広間「華頂殿(かちょうでん)」の襖絵がおすすめ。

この襖絵は、京都が生んだロックな壁画絵師キーヤンこと木村英人(きむら ひでき)さんの代表作「蓮の襖絵」

【12番目の御朱印】知恩院「法然上人(ほうねんしょうにん)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中央に書かれた文字は、法然上人(ほうねんしょうにん)

法然上人は浄土宗の開祖。

「法然」が僧侶の本人の名前で「上人」が高層を表す。

知恩院は、法然上人が後半生を過ごし亡くなった地に建てられた寺院。

【知恩院プチ情報】

知恩院(ちおんいん)は、京都の東山区にあるお寺。

正式名称は「華頂山知恩教院大谷寺(かちょうざん ちおんきょういん おおたにでら)」。

知恩院の一番のおすすめは、なんといっても三門!

あの大きな三門に上がって中を見られるのはご存知でしたか。

普段は非公開ですが、春と秋に特別公開されているのでぜひあの美しい世界を堪能してください。

【13番目の御朱印】知恩院「法然上人八百年大遠忌(法然上人)」

【御朱印プチ情報】

こちらは、先ほどと同じ知恩院の「法然上人八百年大遠忌」限定の御朱印。

簡単に言うなら、法然上人がなくなってから800年目のご供養の年ということですね。

三回忌や七回忌と言えばイメージが湧くのではないでしょうか。

【知恩院プチ情報】

先ほど紹介した通りです。

知恩院(ちおんいん)は、京都の東山区に鎮座するお寺。正式名称は「華頂山知恩教院大谷寺(かちょうざん ちおんきょういん おおたにでら)」。知恩院の一番のおすすめは、なんといっても三門!あの大きな三門に上がって中を見られるのはご存知でしたか。普段は非公開ですが、春と秋に特別公開されているので、ぜひあの美しい世界を堪能してください。

 

【14番目の御朱印】上賀茂神社「賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中央に書かれた文字は、賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)

賀茂別雷神社とは上賀茂神社の正式名。

上賀茂神社は、雷を分けるほどの力を持つ自然神「賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)」を祀っています。

【上賀茂神社プチ情報】

上賀茂神社は、京都の北区にある神社で世界遺産

神代の時代から信仰を集める京都最古の神社として有名。

普段は入ることができないご神域を案内していただける国宝・本殿特別参拝がおすすめ。

【15番目の御朱印】下鴨神社「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中心に書かれた文字は、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)

賀茂御祖神社は、下鴨神社の正式名。

【下鴨神社プチ情報】

下鴨神社は、京都の左京区にある神社で世界遺産

5月の「鏑流馬(やぶさめ)神事」は一度は見てみたい行事です。

 

鏑流馬神事写真(下鴨神社パンフレットより)

【16番目の御朱印】相国寺「無畏堂(むいどう)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中心に書かれた文字は、無畏堂(むいどう)

こちらの無畏堂の御朱印は、特別拝観限定の御朱印

無畏堂は法堂(はっとう)の別名。

「無畏堂」には次のような意味があるとのこと。

法堂は、無畏堂と称して本来畏れることなく法を説くためのお堂であり、又説法によって衆生が煩悩の苦しみから離れて生き返り蘇生する願も含まれ、講堂的役割を果たしています。

【相国寺プチ情報】

相国寺(しょうこくじ)は、京都の上京区にあるお寺。

正式名は、「萬年山相國承天禅寺(まんねんざん しょうこくじょうてんぜんじ)」

相国寺は金閣寺(鹿苑寺)と銀閣寺(鹿苑寺)の総本山。

相国寺の法堂(無畏堂)は、狩野信光によって描かれた龍の天井絵、「蟠龍図(ばんりゅうず)」が有名。

蟠龍図(泣き龍):相国寺サイトスクリーンショット

【17番目の御朱印】三千院「本尊薬師如来(ほんぞんやくしにょらい)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中心に書かれた文字は、本尊釈迦如来(ほんぞんしゃかにょらい)

三千院のご本尊「釈迦如来」のこと。

このご本尊は2002年9月8日まで1200年間、一度も開扉された記録がなく、金箔の劣化もほとんどない状態で現存。

【三千院プチ情報】

三千院は、京都の左京区にあるお寺。

静かな山里にあり、とても広い境内ですが苔むすお庭と澄んだ空気に癒されます。

Instagramで「わらべ地蔵」をよくみかけますね。

【18番目の御朱印】三千院「弁財天(べんざいてん)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中心に書かれた文字は、弁財天(べんざいてん)

弁財天は七福神のひとり。

【三千院プチ情報】

三千院は、京都の左京区にあるお寺。

三千院の弁財天は「妙音福寿大弁財天」と呼ばれ、京の七福神巡りの弁財天。

境内の「弁財池」側に祀られています。

【19番目の御朱印】三千院「弥陀三尊(みださんぞん)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中心に書かれた文字は、弥陀三尊(みださんぞん)

弥陀は、阿弥陀の略。

三千院の国宝「阿弥陀三尊像」のこと。

【金戒光明寺プチ情報】

三千院は、京都の左京区にあるお寺。

三千院で私が一番感動したのは平安時代作の国宝「阿弥陀三尊像」

特に、阿弥陀如来の両サイドにいらっしゃる「勢至菩薩(せいしぼさつ)」「観音菩薩坐像(かんぜおんぼさつ)」が素晴らしい。

その美しく柔らかな表情に思わず合掌してしまったくらいです。

そんなことは、過去に一度も無かったので自分でも驚きました。

阿弥陀三尊像(三千院パンフレットより)

【20番目の御朱印】毘沙門堂門跡「毘沙門天(びしゃもんてん)」

【御朱印プチ情報】

御朱印の中心に書かれた文字は、毘沙門天(びしゃもんてん)

七福神のひとり。

【毘沙門堂門跡プチ情報】

毘沙門堂門跡は、京都の山科区にあるお寺。

「門跡」とつくお寺は、皇族・公家が住職を務める特定の寺院のことを指す。

「京の七福神」のひとつ毘沙門天を祀ることから毘沙門堂門跡との名がついたとのこと。

「動く襖絵」と呼ばれる、どこから見ても鑑賞者が中心になるという「逆遠近法」を使った絵や、圓山応挙(まるやまおうきょ)作の杉板戸に描かれた絵などもあり見どころ一杯のお寺。

いかがでしたか?

さて、私が3年間の京都旅行のなかで拝受した御朱印はいかがだったでしょうか。

心洗われる美しい字体の数々だったと思います。

私の中では、龍安寺の「石庭」の御朱印が最も美しくうっとりする御朱印です。

筆のはらいや曲線が美しいだけでなく、勢いと力強さもあり、ほれぼれします。

この御朱印だけは、唯一見るたびに書いてくださった方のことも思い出す特別な思い出がつまった逸品です。

人の手で作り上げられたものって不思議なパワーを秘めていますよね。

御朱印って素敵だなって思った方は、ぜひ、後半の21種もお楽しみください。

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なお、実際に御朱印をいただく際には、受付時間や場所などしっかり調べていかれることをお勧めします。