鳥獣戯画で有名な世界遺産・高山寺では、通常の拝観とは別に「執事長の案内でめぐる特別拝観」が開催されています。特別拝観場所には非公開エリアも含まれ、鳥獣戯画だけでない高山寺の魅力を堪能できます。また、鳥獣戯画のイラスト入り御朱印やグッズのお土産までいただけます。
特別拝観好き、鳥獣戯画好きの方に向けて、2023年5月13日に実際に参加した経験をもとに詳細を紹介していきます。
【高山寺特別拝観・直近の開催日】
2024年9月4日(水)、11日(水)、14日(土)、15日(日)、16日(月・祝)、18日(水)、21日(土)、22日(日)、23日(月・祝)、25日(水)、28日(土)、29日(日)
目次から気になる項目を選んで読み進めてください。
(項目をクリック・タップすると該当場所へジャンプします)
【基本情報】京都・高山寺特別拝観
開催期間・開催日・拝観時間・所要時間
京都・高台寺特別拝観 | |
---|---|
開催期間 | 2023年5月~2025年3月までの限定日 |
開催日 | 予約サイトのカレンダーまたは高山寺公式サイトのお知らせにて公開(随時更新) ※目安として月末に翌月の開催日、月半ばに翌々月の開催日が掲載される傾向です。 →予約サイトはこちら →高山寺公式サイトはこちら |
拝観時間 | 【午前の部】10:00~11:30 【午後の部】13:00~14:30 ※開催日によって午前の部のみ、午後の部のみと変動あり |
定員 | 各回16名 |
所要時間 | 90分 |
高山寺の特別公開は、2023年5月~2025年3月までの限定日が開催期間です。
開催日は公開カレンダーで公表されるのですが、年間の予定ではなく1か月~2か月先の予定がされます。
特別拝観の時間は午前と午後の2部制で午前の部が10時から11時30分まで、午後が13時から14時30分まで。
開催日によって、午前の回のみ、午後の回のみと変動があります。
拝観料・支払い方法・料金に含まれる拝観エリア
京都・高台寺特別拝観 | |
---|---|
拝観料 | ひとり5,000円(大人・子ども共通) ※紅葉の季節は別途入山料500円が必要 |
支払い方法 | 当日現金払い |
拝観料に 含まれる内容 |
1:「国宝 石水院」拝観(一般公開エリア) →国宝鳥獣人物戯画(複製)、国宝明恵上人樹上坐禅像など拝観 2:お茶室「遺香庵」拝観(非公開エリア) →1931年(昭和6年)に完成した茶室と庭園(京都市指定名勝)の見学 3:日本最古の茶園内拝観(非公開エリア) →茶園の柵の中のエリアを見学 4:「書院」で一服(一般公開エリア) →書院でお抹茶と和菓子を頂きながら休憩 5:鳥獣戯画グッズ(6点)と限定御朱印のお土産 ※終了後は境内を各自自由拝観が可能 |
高山寺の広い境内のうち、下の画像の赤文字のエリアを高山寺の執事長の案内でめぐります。
具体的に何が見られるのか詳しく知りたい方は本記事のこちらをご覧ください。
写真付きで当日の拝観ルート・見どころを紹介しています。
予約方法と撮影の可否
京都・高台寺特別拝観 | |
---|---|
申込方法 |
オンラインまたは電話にて事前予約 ※予約は先着順 ※拝観ご希望日の前日17:00受付締切 ※空きがあれば当日参加も可能 |
【オンライン予約】専用ページより予約 | |
【電話予約】075-861-4204(栂尾山 高山寺) | |
撮影の可否 | 国宝・石水院:撮影不可 その他のエリア:撮影可 ※境内全域で三脚禁止 |
国宝・石水院の建物内は撮影禁止でが、執事長の案内でめぐるその他のエリアは撮影可能です。
ちなみに、石水院は拝観受付に撮影禁止の張り紙があるだけなので、張り紙に気づかないのか無視しているのか石水院内で写真を撮ってる人が結構います。
ご住職が石水院内いる場合、撮影禁止だと注意されるときと、されないときがあります。
【当日の拝観受付と集合場所】京都・高山寺特別拝観
拝観受付の場所(境内図あり)
高山寺特別拝観の受付は、庫裏と石水院の間にある「客殿(書院)」にあります。
実際の建物の見た目は上の画像です。
境内図で拝観受付の場所を示すと以下の通りです。
高山寺は、バス停側に近い「裏参道」と神護寺や西明寺側にある「表参道」2つの参道があり、どちらの参道からでも拝観受付に行くことができます。
なお、特別拝観の受付終了後は、予約時間になるまで境内や国宝・石水院内を自由に見学してまちます。
受付後の集合場所
高山寺特別拝観受付後の集合場所は、国宝「石水院」内の赤い毛氈のある場所です。
受付後の開始時刻までの過ごし方
高山寺・特別拝観の受付を済ませた後は、予約時間まで自由に拝観して過ごします。
上の境内図の赤い文字部分が、特別拝観の対象エリアです。
黒文字部分は自由拝観エリアです。(中に入ることはできませんが外観を見ることができます。)
特別拝観の公式サイトでは、国宝の石水院内にある文化財「国宝・鳥獣人物戯画(複製)」、「国宝・明恵上人樹上坐禅像」も執事長の案内で見るような文言になっていますが。
2023年5月に特別拝観に伺った際は、特に執事長の方と見て回るのではなく、展示されている文化財は、執事長の方の案内の前か後に個別で見て回る状況でした。
【当日の拝観ルートと見どころ】京都・高山寺特別拝観
2023年に5月13日に執事長の案内でめぐる「特別拝観」に参加した体験をもとに、当日の拝観ルートに合わせて見どころを紹介します。
※ルートなどは参加される日付や人数によって変更になる可能性があります。
順路1:国宝「石水院」
石水院での特別拝観詳細
- 住職による高山寺の解説(明恵上人の話がメイン
※石水院内に展示されている文化財の解説は無い
特別拝観の時間になると住職が高山寺の解説をしてくれます。
解説は10分くらい。
ちなみに、石水院は一般公開されている有料拝観エリアなので、特別拝観に申し込んでいない拝観者の方も一緒に住職の解説が聞けてしまいます。
住職の説明が終わるとすぐに外に出て、執事長の方の案内でめぐるツアーになります。
なので、「石水院」内はツアー前後に個別で見学します。
石水院のみどころ
(↑石水院外観)
- 高山寺における明恵上人時代の唯一の遺構(生活の痕跡)
- 数少ない鎌倉時代初期の寝殿造の面影を残す建築として1953年(昭和28年)に国宝となる
- 元々は高山寺境内の金堂の近くにあったが1889年(明治22年)に現在の場所へ移築された
- 入母屋造、杮葺き
国宝の石水院は、鎌倉時代に建てられた高山寺内で最も古い建物です。
調査によると石水院の天井板は約1000年前の木が使われるとのこと。
なお、石水院の特徴は以下になります。
石水院内の展示物(文化財)
国宝・石水院内には次の文化財が展示されています。
図面と共に紹介します。
※高山寺の石水院に鳥獣戯画の本物は展示されていません。本物は博物館です。
高山寺「国宝・石水院」内の展示物(文化財) | |
---|---|
①善財童子像 | ・読み方:ぜんざいどうじぞう ・彫刻家の西村虚空(1912-2002年)作 ・善財童子は明恵上人が敬愛した人物 →「華厳経」に仏の教えや悟りの道を求め旅する善財童子が登場する |
②富岡鉄斎の「石水院」木額 | ・廂の間の欄間にかかる木額 ・近代最後の文人画家・富岡鉄斎(1836~1924年)作 |
③佛眼佛母像(縮小写) | ・読み方:ぶつげんぶつもぞう ・高山寺の佛眼佛母像(国宝)の縮小版がかざられている |
④傳 鳥羽僧正覚猷 筆『鳥獣人物戯画』 | ・平安時代後期の天台僧・覚猷(鳥羽僧正)(1051-1141年)筆と伝わる「鳥獣戯画」の縮小版模写(第2巻・3巻・4巻) ・平安後期から鎌倉前期にかけて制作 |
⑤後鳥羽院の勅額(実物) | ・南面の欄間にかかっている後鳥羽院直筆の額 ・寺号の由来となる「日出先照高山之寺(ひいでてまずてらすこうざんのてら)」と書かれている |
⑥十無盡院の額 |
・読み方:じゅうむじんいん(のがく) ・高山寺の中心的子院であった十無盡院の額 |
⑦白光観音尊 | ※概説がないのでお寺の受付の方に聞いたところ石水院で長くお祭りされている像とのこと(歴史的にはそこまで古いものではない) |
⑧明恵上人樹上坐禅像(複製) | ・読み方:みょうえしょうにんじゅじょうざぜんぞう ・石水院内の床の間に複製が展示されている ・明恵上人樹上坐禅像(国宝)は、明恵上人の弟子・恵日房成忍が鎌倉時代に描いたものと伝わる |
⑨明恵上人・阿留辺畿夜宇和(複製) | ・読み方:みょうえしょうにん・あるべきようわ ・明恵上人自身の日常規則を自筆したもの |
⑩明恵上人愛玩の木彫狗児(複製) | ・明恵上人が可愛がっていた犬をモデルに作られた木彫 |
⑪鳥獣人物戯画(レプリカ) | ・国宝の鳥獣戯画は全4巻(甲・乙・丙・丁)からなる絵巻物 ・全長は約44m ・甲乙巻は平安時代、丙丁巻は鎌倉時代作 ・展示されているのは実寸大のレプリカ |
住職の解説後は、靴を履いて茶室「遺香庵」へと向かいます。
私が参加した日は「遺香庵」から執事長の案内が始まりました。
順路2:茶室「遺香庵」と「庭」
高山寺・執事長の案内でめぐる特別拝観、順路2はお茶室「遺香庵」と茶室前の庭(露地庭)です。
「遺香庵」は普段非公開なので、特別拝観に参加しているメンバーのみが見学できます。
遺香庵と庭の概要
- お茶室「遺香庵」
→1931年(昭和6年)の明恵上人700年遠忌に寄進された茶室
→茶祖として知られる明恵上人の恩に報いるためとして茶人・高橋箒庵を中心に全国の数寄者103名の篤志によって寄進された茶室
→設計は高橋箒庵、建築は三代目木村清兵衛 - お茶室前の庭
→1995年(平成7年)に京都市指定名勝になる
→作庭は7代目小川治兵衛(1860-1933年)
数寄者とは:風流人。 とくに茶の湯を趣味とする人
篤志とは:みずから進んで示す特別の志。他人への特別の思いやりなど、志が篤(あつ)いこと。社会事業や公共の福祉などに熱心に協力すること。
七代目の小川治兵衛は近代日本庭園の先駆者とされる作庭家・庭師で、京都の無鄰菴(山縣有朋別邸)や平安神宮神苑 、丸山公園などの国の名勝や、仁和寺や大徳寺、並河靖之七宝記念館庭園など数多くの庭を手掛けています。茶室前の小さな庭を作庭するのは珍しいそうです。
遺香庵での特別拝観詳細
前述しましたが遺香庵は、普段は非公開なので特別拝観参加者のみ見学できる場所です。
こちらの階段を上がった入口から入り、腰掛待合「茶徳亭」を目指して歩きます。
上の写真は、先ほどの入り口を振り返って見た写真です。
苔や木々が美しいです。秋に紅葉が色づくと趣が増しますね。
今回、2023年の5月に行きましたが「青モミジ」がとてもきれいです。
高山寺の紅葉は、背が高く葉が小ぶりなのが特徴です。
種類は、イロハモミジ、オオバモミジだそうですよ。
腰掛待合が見えてきました。
こちら↑の腰掛待合「茶徳亭」です。
ここに参加者みんなで座って執事長さんから遺香庵の説明を聞きます(8分ほど)。
腰掛待合の中央には「茶恩鐘」と呼ばれる梵鐘があり、こちらには「遺香庵」の寄進者103名の名が刻まれています。
このように、鐘楼を兼ねている珍しい待合とのこと。
執事長の解説を聞いた後、お庭とお茶室の見学に向かいます。
庭はかなり苔が美しく、80~100種の苔が生えているそうですよ。
苔好きにはたまらない空間です!
小さな紅葉が苔の中に生えている様子も素敵!
苔の中でも上の画像の木の枝に巻き付いている「イトゴケ」が京都府では絶滅危惧種に近く非常に珍しい苔とのことです。
さて、↓こちらが遺香庵。
遺香庵の扁額は旧三井物産の初代社長で茶人の益田孝(1848~1938年)筆。
益田孝の茶人としての名前は益田鈍翁。
扁額とは:門戸や室内などに掲げる横に長い額
中には入れませんが、外から中を見ることができます。
遺香庵の図面はこちら↓。
(引用元:高山寺遺香庵パンフレット)
手水鉢もあります。
飛び石の上を歩いて奥の建物(広間)に行く手前に、奈良の春日大社の灯篭があります。
上の写真の左側が春日大社の灯篭で、下の画像↓が全体像。
灯篭には鹿のモチーフがあります。↓
ちょっとわかりにくいですが、ひざを折って座っている鹿さんです。
広間がある建物を見学しに進んでいきます。
こちらも中に入れませんが、室内を見ることができます。
お茶室とお庭の自由見学はだいたい18分くらいでした。
お茶室とお庭を見学したら、次は茶園です。
お茶園に入る前に少し執事長から解説があります。
順路3:日本最古の「茶園」
本最古の茶園も石垣の上にあります。
茶園の中は普段は入れませんが、特別拝観ではなかに入って見学ができます。
茶園の見学はだいたい7分くらいでした。
茶園の概要
- 明恵上人が栄西からもらったお茶の種をまいたのは清滝川の対岸、深瀬三本木
- その後、現在の地に茶園がうつされる
- DNA鑑定で当時の遺伝子を持っていることがわかっている
- 5月中旬に茶摘みが行われ、11月に献茶会が開かれる
- お茶はオンラインショップで販売される(期間限定)
明恵上人が当時お茶を栽培した場所は清滝川の対岸でしたが、お茶のDNA鑑定で当時の遺伝子を持っているとのこと。
高山寺では5月中旬に茶の摘み取りをして、11月に開山堂で献茶会が開かれます。
高山寺でとれたお茶はオンラインショップで販売されます。
私が参加した2023年5月13日はすでに茶摘みが終わっていました。
ちなみに、お茶は昔から日本に持ち込まれていましたが、お茶の文化を日本に広めたのは禅僧の栄西でした。
高山寺の明恵上人は栄西から禅の教えを受け、その際に贈られた茶種を高山寺がある栂ノ尾の地に播いて栽培を始めました。「栂尾の茶は本茶、それ以外は非茶」と呼ばれるほどの人気を博したそうです。
遺香庵での特別拝観詳細
普段は入れない茶園の中に入って茶園内を自由に散策します。
茶園内では特に執事長さんからの解説はありませんが、質問すればいろいろ教えてくれます。
オオデマリの花がきれいに咲いています。
高山寺は夜な夜な鹿が現れてオオデマリの花や新芽を食べてしまうので、茶園の周りはネットで囲われています。
私が参加した5月13日は、すでに茶摘みが終わった後でしたが新芽がいっぱい残っていました。
茶園の見学のあとは、書院へと向かいます。
順路4:石水院の入り口と栂の木
書院に行く前に、栂の木と石水院の入り口(門)を見学。
- 栂(ツガ):樹高30m、直径1mになるマツ科の常緑針葉樹
- 直径2~3cmの松ぼっくりににた実(球果)をつける
上の写真の右側に写っている木が、高山寺がある“栂尾”の地名の由来である「栂の木」。
別名はツガマツ。足元には松ぼっくりによく似た身が落ちています。
栂の木のすぐ横に、国宝・石水院の入り口がありますが、ここからの出入りはできません。
栂の木と石水院の入り口を見た後、拝観受付で靴を脱ぎ「書院」に向かいます。
順路5:書院(客殿)で一服・お土産配布
高山寺の書院の様子 | |
特別拝観参加者は、こちらの書院でお抹茶とお菓子を頂きながら参加者特典の鳥獣戯画のお土産と特別御朱印を受け取ります。
高山寺の書院は、通常の拝観時も800円でお茶券を購入すれば入ることができます。
今回、特別拝観参加の女性陣がテーブルがある奥の部屋、男性陣が毛氈が敷かれた手前の部屋にまとまりました。
お部屋に入った後は、ご住職と執事長がお茶請けとお抹茶を運んでくださいます。
お茶請けは、宝仙堂の「栂の月」。鳥獣戯画の木皿で運ばれてきます。
宝仙堂:昭和22年(1947年)に半生菓子の小豆製品の卸販売から始まった和菓子屋。
下賀茂神社の近くと京都駅新幹線コンコースに茶寮がある。
先ほどの木皿がかわいいので、女性陣は順番に回してこんな風に写真を撮っていました。
かわいらしい鳥獣戯画のパッケージを開けると小豆を砂糖と寒天で固めた和菓子が出てきます。
宝仙堂さんが作られている「賀茂葵」の丸型・高山寺限定バージョンですね。
お茶とお菓子を楽しんだ後、参加者の一人が「明恵上人坐像」は見れないのかと住職に聞いたところ、図録を出して「箱から出す際に腕を外すから大変なんだよ~」といろいろお話を聞かせてくれました。
ちなみに、「明恵上人坐像」は、普段は開山堂に安置されている秘仏で明恵上人の等身木像です。
毎年11月8日の午前に開山堂で行われる「献茶式」の時だけ開帳されるそうです。
他にも、高山寺は女性が一人で来ることが多く、京都大原三千院~♪で有名な「女ひとり」の2番に登場する話をしてくれました。
今回の特別拝観に参加した女性メンバー全員が2番を知らないと言ったら、住職自らが歌ってくれました。
「女ひとり」とは:永六輔作詞、いずみたく作曲、デューク・エイセスが歌ったご当地ソング。1965年(昭和40年)リリース。歌詞には、京都の三千院、高山寺、大覚寺の3つの寺院が登場する。
書院の中や廊下の様子をご紹介。
お茶とお菓子を楽しんだ後は、お客様アンケートのこたえて解散です。(アンケートは任意です)
【お土産の鳥獣戯画グッズと御朱印】京都・高山寺特別拝観
お土産の特別御朱印(写真あり)
鳥獣戯画のイラスト入り特別用紙に本尊・釈迦如来の文字が入った御朱印をいただけます
大きさは、御朱印帳見開きサイズの縦15.5cm×横22cmです。
絵柄は鳥獣戯画4巻のうち「甲巻のカエル・ウサギ・サル」と「青もみじ」が描かれています。日付以外は印刷の御朱印です。
ちなみに、高山寺の通常の御朱印は本尊・釈迦如来(300円)です。
お土産の鳥獣戯画グッズ(写真あり)
- 鳥獣戯画 A4クリアファイル
- 鳥獣戯画 手ぬぐい
- 鳥獣戯画 はがき(5枚)
- 鳥獣戯画 マスキングテープ
こちらのグッズは、2021年4月13日〜6月20日まで東京国立博物館で開催していたの特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」用につくられたグッズからのチョイスです。
会期が終わった後、他では販売ができないとのことで、高山寺が博物館での売値よりお安く書院前のグッズ売り場で販売されています。
お土産の石水院参拝者限定VRはがき(写真あり)
これは特別拝観のもともとのお土産なのか不明なのですが、参加者全員に配られました。
裏面に石水院の参拝者限定公開VRのQRコードが載っています。
【拝観レポ】
行ってよかったこと・残念だったこと
行ってよかったこと
- いろいろと執事長の方に質問しても丁寧に答えていただけたこと
- 住職の説明のおかげで明恵上人に興味がもてたこと
- 住職が書院で一服の際に歌を歌ったり明恵上人坐像の説明をしてくれたこと
今回の高山寺特別拝観は、拝観料が5000円と結構お高めなのでちょっと迷いましたが、特別拝観好きの私としては鳥獣戯画グッズももらえるとあって参加してきました。
90分はあっという間でとても楽しく過ごせました。
いつも特別拝観に行くといろいろ質問をするのですが、執事長の方が丁寧に答えてくださりとてもよかったです。ちなみに執事長はお若い方でした。
高山寺は、鳥獣戯画のイメージしかなかったのですが、明恵上人がいかに素晴らしいか住職が熱弁してくださったおかげで、明恵上にへの興味がわきました。
個人的には、興味の幅を広げてもらえたことはかなり価値ありです!
書院での一服の際には、住職がいろいろ話を聞かせてくださったり、歌を披露してくれたりと盛り上がったことも行ってよかった点です。
前回高山寺の拝観をした際にご住職に怖いイメージをいだいたので、それが払拭されたのがよかったです。
今回参加した5月は、青モミジと苔がとても美しく人も少なくて最高でした!
残念だったこと
強いてあげるなら、鳥獣戯画グッズが4点だったこと。
公式サイトには6点と書いてあったのと同じ5月に参加した方のブログでは6点紹介されていたので、入れ忘れなのか、お土産数が減ったのかどちらかわかりませんが、鳥獣戯画好きの私は、グッズをとても楽しみにしていたのでちょっと残念でした。
そのほかは、残念な点はなしです!
拝観料5000円の価値はある?
価値あり!です。
特別拝観5000円は高いと感じるかもですが、特別拝観に含まれる見学エリアやお茶代、お土産や御朱印代を合計すると5010円相当になります。5000円の元を取れています。
通常拝観や過去の拝観料などから算出した目安金額 | |
---|---|
石水院の拝観 | 1000円 ※通常の拝観料 |
遺香庵の拝観 | 500円相当 ※過去の遺香庵特別拝観の拝観料 |
お茶とお菓子 | 800円 ※通常のお茶券料金 |
鳥獣戯画グッズ | 1610円相当(今回頂いたグッズ4点) (A4クリアファイル:350円相当/はがき5枚:500円相当/マスキングテープ:300円相当/手ぬぐい:460円相当) ※高山寺で販売されている価格や特別展国宝鳥獣戯画のすべて(東京国立博物館)で販売されていた価格から算出 |
高山寺VRハガキ | 100円相当 ※高山寺のはがきが1枚100円を参考金額として算出 |
御朱印 | 1000円相当 ※一般的な見開きサイズの御朱印代から算出 |
茶園 | 参考金額なし |
鳥獣戯画だけではない、高山寺の魅力を知れる特別拝観です!
【交通アクセス】京都・高山寺特別拝観
最寄り駅と住所
バス停「栂ノ尾」終点 | バス停「栂ノ尾」四条や京都駅方面へ |
京都・高山寺 | |
---|---|
最寄り駅 | ・西日本JRバス「栂ノ尾」バス停下車、徒歩30秒ほどで裏参道 ・京都市営バス(市バス)8系統「栂ノ尾」バス停下車、徒歩30秒ほどで裏参道 |
住所 | 〒616-8295 京都府京都市右京区梅ケ畑栂尾町8 |
高山寺に公共の交通機関で行く場合、バスのみとなります。
この後紹介しますが、京都駅からバスで行く場合はJRバスに乗ります。
四条通りや西大路など京都市内から行く場合は市バスに乗ります。
「栂ノ尾」のバス停の位置はJRバスも市バスも同じ場所です。
市バスは基本的には1時間に1本、JRバスは1時間に2本出ています。
京都駅からのアクセス情報
前述しましたが、京都駅からはJRバスで「栂ノ尾」まで行きます。
京都タワー側のバスターミナル「JR3」乗り場で「高雄・京北線」に乗ります。
乗車時間は約56分、運賃は230円です。(2023年7月31日現在)
2021年3月20日からJRバスでも京都市バス「バス一日券」「地下鉄・バス一日券」が利用できます。
【駐車場】京都・高山寺特別拝観
高山寺の駐車場 | |
---|---|
市営駐車場 | 50台(無料) ※11月のみ有料 |
高山寺専用の駐車場ではありませんが、高山寺の裏参道(栂ノ尾バス停)のすぐ近くに市営の駐車場があります。
紅葉が見ごろになる11月以外は無料で利用できます。
高山寺周辺は紅葉以外は観光客が少ないエリアです。