通常非公開の光源院(相国寺塔頭)が「第58回京の冬の旅(2024)」で初公開されるとのことでさっそく行ってきました!
こちらの記事では「京の冬の旅」公式サイトやパンフレットだけでは分からない、実際に拝観したからこその詳細情報をお届けします。
こんな方に向けて詳しく書いていきますね。
- 拝観に行くかどうか迷ってる方
- 拝観に行く前に予習したい方
- 拝観に行ったけどあれなんだっけ?と振り返りをしたい方
では、目次を開いて気になる項目から読み進めてください。
(項目をタップ/クリックすると該当箇所にスクロールします)
基本情報|光源院・相国寺塔頭
公開日時・拝観料
光源院・相国寺塔頭 特別公開(第58回 京の冬の旅2024) | |
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公開期間 | 2024年1月6日(土)~2024年3月18日(月) ※1月21日(日)~2月1日(木)までは急遽拝観休止でしたが2月2日(金)から再開のお知らせが出ました。 |
公開時間 | 10:00~16:30(16:00受付終了) |
拝観料 | ・大人(中学生以上)800円 ・小学生400円 |
公式情報 | ・京の冬の旅公式サイトはこちら ・光源院(相国寺塔頭)の公式サイトはなし ・相国寺公式サイト内の塔頭紹介ページはこちら |
京の冬の旅 相国寺塔頭 光源院
しばらくの間、拝観を休止していましたが、2月2日より再開させて頂きます。
ご迷惑をお掛けしました。宜しくお願い致します。呈茶席は期間終了迄、休止させて頂きます。 pic.twitter.com/KYoIRAj3NZ— 相国寺塔頭 光源院 (@kogenin_shokoku) January 30, 2024
撮影の可否
光源院・相国寺塔頭 特別公開(第58回 京の冬の旅2024) | |
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室内の撮影 | 不可 |
庭園の撮影 | 可能 |
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拝観して分かった追加情報|光源院・相国寺塔頭
1.プラス500円で呈茶席(お茶席)あり ※2/2~休止
- 呈茶席(お茶席):拝観料とは別に500円(会場は書院)
※残念ながら2/2以降休止になりました
拝観料とは別に500円でお抹茶と干菓子がいただけます。
呈茶席(お茶席)の会場は書院で、お茶券を購入してない方は書院には入れないのでお気を付けください。
2.呈茶席会場には足利将軍・義輝直筆の和歌あり
こちらが呈茶席会場の書院です。
16畳ほどの広さで、背の低いイスとテーブルでお抹茶と干菓子を頂きます。
12席くらいあったと思います。
書院の床の間には、室町幕府第13代征夷大将軍・足利義輝直筆の和歌が飾ってあるので、普段お茶席をパスする方もぜひ!
前述していますが、お茶券を購入してない方は書院には入れないのでお気を付けください。
3.若冲に絵を学んだ画僧・維明周奎の作品3幅あり
- 梅図双幅
- 維明周奎頂相・自画讃
- 維明周奎
本堂の下間の間には、伊藤若冲から鶏と梅の絵を学んだ画僧・維明周奎の作品が3福の掛け軸になって飾られています。
維明周奎は、梅和尚といわれるくらい梅の絵が上手く、現代でも「維明周奎といえば梅」と言われ高額売買されるほど。
維明周奎(いめい しゅうけい):江戸後期の臨済宗の僧(1731~1808年)
相国寺塔頭「光源院」の住職(16世)となり、のちに相国寺住職(第115世)となる。相国寺塔頭「慈雲院」の住職で漢詩人の大典顕常から文字を学び、顕常の紹介で伊藤若冲から鶏と梅の絵を学ぶ。梅の絵は天下一といわれるほどとなる。
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4.ご本尊は江戸時代に流行ったミニサイズ
拝観当日は、室中の間の襖絵「十二支の図」の正面(4面)が少し開けられているので、ご本尊の参拝もできます。
光源院さんの御本尊は小さい厨子の中に、釈迦三尊像と十六羅漢がミニチュアサイズで祀られていて、江戸時代に流行った形とのことでした。
すごく小さいので、パネルが展示されています。
また、御本尊の前には足利義輝の位牌があり、義輝公の法号(戒名)から「光源院」の名称となっているので、こちらもパネル展示されていました。
5.書置きの御朱印あり(5種)
(2024年1月7日の情報)
光源時・相国寺塔頭 特別公開 御朱印 | |
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①本尊「釈迦牟尼佛」 | 300円・書置き →釈迦牟尼仏はお釈迦様の別名 →釈迦族の牟尼(聖者)という意味 |
②干支の寺 | 300円・書置き →干支の庭と干支の襖に因んだ御朱印 |
③行者堂「神變大菩薩」 | 300円・書置き →行者堂に安置されれている神變大菩薩像に因んだ御朱印 →神變大菩薩は修験道の開祖・役行者の別名 |
④行者堂「不動明王」 | 300円・書置き →行者堂に安置されれている不動明王像に因んだ御朱印 |
⑤行者堂「弘法大師」 | 300円・書置き →行者堂に安置されれている弘法大師像に因んだ御朱印 |
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拝観ルート・公開内容・所要時間|光源院・相国寺塔頭
当日の拝観ルートを間取り図で紹介
受付を済ませた後は本堂に向かいます。
本堂の「室中の間」でガイドさんから解説があるので、そちらを聞いてから本堂内を見学するのがおすすめです。
本堂内の御本尊や襖絵・寺宝を見学したら、廊下に出て庭園の見学をします。
庭園は廊下からの見学です。
その後、行者堂へ向かい、明治時代の廃仏毀釈お際に集まった仏像を見学します。
行者堂にも案内ガイドさんがいて解説してくださいますよ。
なお、呈茶席(お茶席)の券を購入している場合、好きなタイミングで「書院」に進み、お茶と干菓子を頂きます。
書院の床の間には、足利義輝直筆の和歌が飾られているので必見です!
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エリアごとの襖絵・寺宝一覧
通常の特別公開エリア ※拝観料800円で見らる内容 | |
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ルート① 本堂「下間」 |
1:襖絵4面「風来坊」の一部(風神) 2:襖絵4面「春」 →上記どちらも画家・加藤晋の筆(2021年奉納) |
ルート② 本堂「室中の間」 |
3:襖絵12面「十二支の図」 →日本画家・水田慶泉の筆(昭和63年の改築時) ※仏間の御本尊が見えるように正面は少し襖が開けられている |
ルート③ 本堂「上間」 |
4:掛け軸3幅「梅図双幅」「維明周奎頂相・自画讃」「維明周奎」 →画僧・維明周奎の筆 5:襖絵4面「夏秋冬」 →画家・加藤晋の筆(2021年奉納) |
ルート④ 本堂廊下 |
6.:十二支の庭 →作庭:曽根造園 |
ルート⑤ 行者堂 |
7:弘法大師像 8:神變大菩薩(役行者)像、前鬼、後鬼 9:不動明王像、童子、童子 →明治時代の廃仏毀釈の折に集められた像で宗派がバラバラ |
プラスアルファの公開エリア ※別途500円の呈茶席券(お茶券)購入者のみ拝観可能 ※2/2以降呈茶休止 |
|
書院 | 8:足利義輝直筆の和歌 →室町13代将軍義輝が〇〇にあてた手紙(和歌)が掛け軸になっている |
見どころいっぱいの光源院さんです!
所要時間
- 通常の拝観:15~40分
→本堂での解説10分程、行者堂での解説5分程 - 呈茶:10~30分
→人が少なく副住職との話がはずめばあっというまに時間がたちます
本堂や行者堂の寺宝の解説をしっかり読んだり、案内ガイドさんの解説もすべて聞いていると50分くらいかかります。
本堂と行者堂内をサクサクみるだけなら15分より早く見終わる方もいると思います。
呈茶は、副住職がお話好きなようで話が弾むとずっと話していられます。
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拝観順路に沿って見どころ・鑑賞ポイントを紹介|光源院・相国寺塔頭
順路1:光源院三門から拝観受付へ
- 光源院:室町幕府13代将軍 足利義輝の菩提寺
こちら↑が光源院さんの入口「三門」です。
- 行者堂:明治期の廃仏毀釈の折に移築された建物で、修験道の祖・神變大菩薩(役行者)像、弘法大師像、不動明王像が安置されている
山門をくぐって最初に見える建物が「行者堂」です。
今回の京の冬の旅では、こちらの行者堂の内部も拝観できます。
行者堂の左側を奥に進むと拝観受付があります。
こちらの入り口を入った左側が拝観受付。
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順路2:拝観受付でチケット購入
拝観券以外に次の3つの購入が可能
- 御朱印(全5種・各300・書置きのみ)
- 京の冬の旅ガイドブック(1冊300円)
- 書院での呈茶券(500円)
光源院さんの受付では、拝観券以外に「御朱印」「ガイドブック」「呈茶券」の購入が可能です。
前述していますが、光源院さんの呈茶席の会場「書院」の床の間には足利義輝直筆の和歌が飾られているので、普段お茶席をパスする方にもおすすめです。
光源院さんの京の冬の旅のチケットは襖絵・十二支図でした。
京の冬の旅スタンプラリーの台紙ももらえます。
ほかの拝観場所ですでに台紙をもらってる方は自分で受付の方に提示してスタンプを押してもらいます。
順路3:本堂「下間の間」へ
拝観受付が終わったら、本堂に進みます。
本堂の「下間の間」の手前の部屋の左側には「韋駄天像」が祀られています。
本堂の最初のお部屋「下間の間」に入ると、襖絵の「春」が目に飛び込んできます。
↓こちらが襖絵「春」です。
- 襖絵「春」4面:画家の加藤晋・筆
→加藤晋(1955-) 東京都出身の画家
→2021年奉納
こちらの襖絵には「七福神の7神」「嫁入り行列」「狐」が描かれています。
襖絵の前には、解説パネルがありどこに何が描かれているの分かるようになっています。
なお、七福神や嫁入り行列、狐は、加藤晋さんの他の絵にも描かれているモチーフです。
どうやら、壮大な風景の中に物語の登場人物や動物などがこっそり隠れているのが加藤晋さんの特徴のようですね。
「下間の間」には、もうひとつ襖絵「風雷坊」があるのでお忘れなく!
■参考:屏風絵「風雷坊」(加藤晋・筆)
(画像引用元:彩光舎絵画教室サイトキャプチャ)
「下間の間」には、襖絵「風雷坊」のうち、風神の子どもが見られます。
上の参考画像の左側の風神の子どもが襖絵になっています。
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順路4:本堂「室中の間」へ
- 襖絵「十二支の図」(14面):日本画家の水田慶泉・筆
→昭和63年(1988)の本堂改修時に水田慶泉が半年がかりで描き上げた作品 - 水田慶泉:(1914/大正3-1997/平成9)大阪出身の日本画家・日展特選作家
→1981年(昭和56)仁和寺の高松宮記念書院の襖絵32面を揮毫
→1987年(昭和62)には金閣寺天井絵の復元事業に参加
本堂中央「室中の間」には、今回のメイン処である襖絵「十二支の図」(14面)があります。
上の写真では正面の襖が閉じられていますが、実際の拝観時には左から2番目の虎の襖絵が少しずらしてあり、仏間の御本尊が見えるようになっていました。
襖絵左4面には蛇、猪、未、ネズミ、牛、申が、中央4面には虎と龍、右の襖絵には馬、鶏、兔、犬が描かれています。
光源院さんは臨済宗で禅寺なので、禅寺に多い虎と龍がメインで描かれていますね。
ガイドさんの解説で印象に残ったのが、龍が持つ玉は仏教の教えそのもので仏法の守り神である龍が大事に守っているというものでした。
前述していますが、光源院さんの御本尊はちょっとめずらしく小さな厨子に釈迦三尊と十六羅漢が収められた小さなもので、江戸時代に流行したものとのことです。
室中の間の障子戸は少しだけ開けられていて、庭園「十二支の庭」がのぞけます。
庭園は本堂内を拝観した後廊下に出て見る順路になっています。
順路5:本堂「上間の間」へ
「室中の間」から「上間の間」に移動する際に目に飛び込んでくるのが3つの掛け軸です。
伊藤若冲に鶏と梅の絵を学んだ画僧・維明周奎の作品です。
- 梅図双幅
- 維明周奎頂相・自画讃
- 維明周奎
維明周奎は梅和尚と呼ばれるくらい梅の絵を得意とし、彼の梅の絵は天下一品と言われていたそうです。
維明周奎頂相・自画讃は、本人の自画像とその上に書かれた文字(讃)も維明周奎本人が書いたものだそうです。
残念ながらこちらの3幅はガイドブックにも写真がのっていないので、ぜひ現地でじっくり見てきてください。
維明周奎(1731~1808年):江戸後期の臨済宗の僧。
相国寺塔頭「光源院」の住職(第16世)となり、のちに相国寺住職(第115世)となる。周奎は相国寺塔頭「慈雲院」の住職で漢詩人の大典顕常から文字を学び、顕常の紹介で伊藤若冲から鶏と梅の絵を学ぶ。梅の絵は天下一といわれるほどとなる。
- 襖絵「夏秋冬」4面:画家の加藤晋・筆
→加藤晋(1955-) 東京都出身の画家
→2021年奉納
本堂の奥のお部屋「上間の間」をさらに進むと、襖絵「夏秋冬」(4面)と襖絵「風雷坊」の雷神の子ども(4面)があります。
襖絵「夏秋冬」は、風景の中に笠地蔵、雪女、像、桃太郎、西遊記一行、桃太郎一行、像、龍、牛などが潜んでいます。
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順路6:書院へ ※呈茶券購入者のみ入室可能
本堂「上間の間」から出ると「書院」につながる廊下に出ます。
今回、「書院」には「足利義輝直筆の和歌」があるとのことで呈茶席(お茶席)のチケットも購入してお茶とお菓子をいただいてきました。
呈茶券(お茶券)は、拝観受付で購入可能です。
チケットはこんな感じ↑。
ちなみに、こちら↑が書院です。
書院には副住職がいらっしゃるので、チケットを渡して空いている好きな席で待ちます。
私が拝観した日は、副住職の娘さん(おそらく小学生?)がお菓子とお茶を運んできてくれました。
- 干菓子:千本玉壽軒製の和三盆干菓子
→梅:源光院第6世梅和尚 維明周奎にちなんだデザイン
→丸に離れ二ツ引紋:相国寺紋のデザイン
こちら↑がお干菓子。造形がとても美しく、味も舌触りも上品でした。
千本玉壽軒:今出川大宮にある本家玉壽軒(創業慶応元年、1865年)からの暖簾分けして昭和13年に創業た京菓子屋。天明にある通り千本通今出川にお店を構える。裏千家さんのほか、仁和寺や金閣寺、大覚寺など錚々たるお寺にお菓子を納める。
- お抹茶:丸久小山園詰
→丸久小山園:元禄年間に宇治小倉で茶の栽培と製造を手掛けたのが始まり
→全国茶品評会でたびたび第1位農林水産大臣賞を受賞
→全国有名社寺・茶道宗家御用達
前述していますが、書院には副住職がいらしてお茶とお菓子の説明をしてくださいます。
お話し好きな方で、いろいろ楽しくお話させていただきました。
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順路7:本堂の廊下へ 庭園鑑賞
- 十二支の庭:作庭・曽根造園
→石を干支に見立ててて造られた枯山水庭園
→曽根造園は宮内庁、天龍寺、東福寺、妙心寺御用達
上の画像は、本堂廊下の中央から庭園を見た写真です。
庭園は↓こんなかんじで本堂南側にあります。
本堂廊下の左側から庭園を眺めると↓こんな感じ。
本堂の廊下には↓こちらの庭園解説パネルがあります。
解説パネルには、どの石がどの干支なのか、どんな草花やどこの石が使われているかが詳細に書かれています。
1月に拝観した際には、椿の花が少し咲いていました。
光源院さんにあったお庭の解説パネルに合わせて、干支に見立てられた石の詳細も紹介しておきますね。
⑤の辰は、東福寺塔頭の龍吟庵の「龍門の庭」を思い出させますね。
①の子・チーズというのがなかなかユニークで面白いなと思いまいました。
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順路8:行者堂へ
お庭を堪能したら最後に「行者堂」に向かいます。
本堂廊下から続くこちらの渡廊下から「行者堂」の中へ入ります。
行者堂内にも案内ガイドの方がいて5分程解説をしてくださいます。
ちなみに「行者堂」は光源院の山門をくぐって最初にあった↓こちらの建物です。
- 行者堂:明治期の廃仏毀釈の折に移築されたお堂
行者堂内部ももちろん今回初公開です。
- 弘法大師像
→弘法大師は平安時代初期の僧で真言宗の開祖・空海のこと
→弘法大師という名は空海の没後の延喜21年/921年に醍醐天皇から送られた諡号 - 神變大菩薩像・前鬼像・後鬼像
→神變大菩薩は飛鳥時代の呪術者で修験道の開祖・役行者(役小角)のこと
→神変大菩薩の名は役行者の没後1000年以上の後(寛政2年/1799年)に光格天皇から送られた諡号
→前鬼・後鬼は、修験道の開祖である役行者が従えていたとされる鬼の夫婦 - 不動明王像・矜羯羅童子像、制多伽童子像
→不動明王は人々を災いや迷いから救う仏である明王のひとり
→矜羯羅童子は不動明王に仕える八大童子のひとりで「慈悲」を表す
→制多伽童子不動明王に仕える八大童子のひとりで「憤怒」を表す
諡号(しごう): 貴人や僧侶の死後にその人の生前の行ないをほめたたえておくる名前
行者堂内には、廃仏毀釈の際に集められた宗派バラバラの彫刻が安置されています。
こちら↓が神變大菩薩像・前鬼像・後鬼像です。
以上が、光源院の公開内容でした。
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拝観レビュー|光源院・相国寺塔頭
行ってよかったこと・残念だったこと
行ってよかったこと
- 副住職との会話が楽しかったこと
- 襖絵「夏秋冬」の雪女が素敵だったこと
- 足利義輝の直筆和歌や画僧・維明周奎の作品も見れたこと
- 江戸時代に流行したミニサイズの本尊が興味深かったこと
今回の光源院さんの初公開は早々に行って良かったと思っています。
1番印象に残ったのが公開内容ではないのですが、呈茶席(お茶席)で副住職とお話したのが楽しかったことです。
寺宝についてや日常の何気ない面白い出来事の話などでケラケラ楽しく笑いながら15分くらいお話しさせてもらいました。
今回公開された文化財では、襖絵「春秋冬」の中に描かれた雪女がとても素敵で印象に残っています。この作品が見れたことも非常に良かったです。
また、足利義輝の直筆和歌や画僧・維明周奎の作品など貴重なものもガラス越しではなく、間近で見られてことも非常に良い経験でした。
最後に、これまで100カ所以上の特別公開に行ってると思うのですが、厨子の中に十五羅漢まで収まっているご本尊は初めてみたのでとても興味深かったです。
残念だったこと
光源院さんの特別公開で残念だったことは特にありません。
お茶席でもっと襖絵の話を聞けばよかったなという後悔はあるので、3月にまた行こうかなと思っています。
拝観料800円の価値はある?
- 800円以上の価値あり!
もちろん何に重きを置くか、その人の価値観によると思いますが、今回の光源院さんは800円以上の価値ありだと私は感じています。
これまでに100カ所近く京都の特別拝観に行っていますが、時には「拝観料高かったな~」と思うときもありますが、今回は安いくらいだと思ってます。
歴史的にはまだまだ新しいですが襖絵も4作品、歴史的にも貴重な足利義輝の直筆和歌や画僧・維明周奎の作品もみられるので、800円は全然お得です。
1000円くらいしてもおかしくないのではないかと思ってます。
呈茶席500円は追加購入の価値がある?
- 追加購入の価値あり!
呈茶席500円は、京都の特別公開のお茶席は普通です。
高いところではお干菓子と抹茶でも800円するので、とても良心的なお値段です。
500円できちんと名のある所のお菓子とお茶をいただけ、足利義輝の直筆和歌まで見られるのだから500円払わずにパスするのは勿体ないと思っています。
しかも、混んでいなければ副住職との楽しい会話付です。これはプライスレスですね。
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相国寺境内のどこにある?トイレは?|光源院・相国寺塔頭
光源院の場所(相国寺境内図で解説)
光源院は相国寺の「総門」から近い位置にあります。
ただ、最寄りの駅出口やバス停から「総門」まではそこそこの距離があります。
次の5つのいずれかのルートで向かいます。
- 地下鉄烏丸線「今出川」1番出口→西門→光源院:徒歩約5分
- 地下鉄烏丸線「今出川」3番出口→総門→光源院:徒歩約7分
- 市バス「同志社前」→総門→光源院:徒歩約4分
- 市バス「烏丸今出川」(AまたはBのりば)→総門→光源院:徒歩約6分
- 市バス「烏丸今出川」(CまたはDのりば)→総門→光源院:徒歩約8分
相国寺「総門」 | 相国寺「西門」 |
トイレの有無・場所
- 光源院内に観光用トイレなし
光源院さんに観光用のトイレはないため、相国寺境内の公衆トイレを利用する必要があります。
「光源院」の入口(山門)から相国寺境内のトイレまでは歩いて3~5分くらいです。
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交通アクセス|光源院・相国寺塔頭
最寄りの駅(電車・バス)
光源院・相国寺塔頭 交通アクセス | |
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最寄り駅 (鉄道) |
■地下鉄烏丸線 ・「今出川」1番出口から徒歩約5分(相国寺・西門経由) ・「今出川」3番出口から徒歩7分(相国寺・総門経由) |
最寄り駅 (バス) |
■市バス(京都市営バス)※以下すべて相国寺「総門」経由 ・「同志社前」下車、徒歩約4分 ・「烏丸今出川(AまたはBのりば)」下車、徒歩約6分 ・「烏丸今出川(CまたはDのりば)」下車、徒歩約8分 |
住所 | 京都市上京区今出川通鳥丸東入相国寺門前町701 |
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