華光寺は豊臣秀吉が寄進した毘沙門天像や秀吉お手植えの松の伝説「時雨松」知られる日蓮宗のお寺。

2026年の京の冬の旅で特別公開されているので行ってきました!

本記事では当日の拝観ルートや公開内容(寺宝)を写真と図解で紹介し、拝観後のレビューも記載しています。

今回の特別公開に行こうか迷ってる方、事前に予習したい方の参考になれば幸いです。

■華光寺・京の冬の旅
2026年1月9日(金)~3月18日(水)/10:00~16:30(受付終了16:00)
※2月1日(日)は拝観休止・3月1日(日)は13:00~

では、目次を開いて気になる項目から読み進めてください。
(項目をタップ/クリックすると該当箇所に移動します)

公開エリア・ルート・所要時間・撮影の可否|華光寺・京の冬の旅

公開エリア(境内図あり)

第60回京の冬の旅「華光寺けこうじ」の有料公開エリアは、本堂・書院の2カ所です。

図の「★授与所」では御朱印や授与品の購入ができます。

それぞれのエリアで見られる寺宝はのちほど紹介します。

御朱印の種類と値段は本記事のこちらで紹介しています。

受付 本堂 書院入口

拝観ルート(境内図あり)


※図内の畳の数部屋数は正確ではありません

❶受付⇒❷本堂⇒❸書院
※本堂でガイドの解説あり

華光寺の拝観ルートは受付で支払いを済ませた後、本堂⇒書院の順で拝観する流れでした。

本堂ではSKY観光協会のガイドさんが説明をしてくれます。

書院はガイドの方が立っていますが、特にみんなを集めて話す解説タイムはなしとのことでした。

書院には仮設の授与所が設けられ、ご住職自らが御朱印や授与品の売り子さんをされています。

所要時間

■所要時間目安
・しっかり見るなら:30~50分
⇒本堂でのガイド解説は10分程です。
⇒受付後有料エリアの解説を聞いてゆっくり見てるなら約30分
⇒境内もウロウロ見学するなら約50分
・ササっと見るなら:10~15分
⇒解説は聞かず、受付や本堂と書院の移動も含めササっと見るならこれくらい

本堂でガイドの解説を待つ時間と書院の寺宝をどれくらいしっかりみるかで所要時間は大きく変わるかな?と思います。

今回の拝観では、本堂は少し解説待ちをしたので滞在時間は約15分、書院はすべての寺宝の作品名のメモをとって2周ほど見て回りましたが滞在時間は約7分でした。

有料エリアの移動や境内をウロウロした時間を含めると約50分へ華光寺に滞在しましたね。

撮影可否

  • 有料エリアの撮影不可

残念ながら華光寺さんは撮影不可でした。

お隣の福勝寺さんが撮影できたので期待していたのですが、やはりダメでしたね。

<スポンサーリンクの下に記事が続きます>




公開内容・寺宝|華光寺・京の冬の旅

本堂(間取りと寺宝配置図あり)

本堂仏像・寺宝|華光寺・寺宝・京の冬の旅
A
中央縦列
(奥から)

本尊・十界曼荼羅、宝塔、日蓮聖人像、法華経八巻
奥の列
(左から)
毘沙門天(多聞天)、安立行あんりゅうぎょう菩薩、浄行じょうぎょう菩薩、釈迦牟尼仏(釈迦如来)、多宝たほう如来、上行じょうぎょう菩薩、無邊行むへんぎょう菩薩、持国天
手前の列
(左から)
増長天、愛染明王、普賢菩薩、文殊師利菩薩(文殊菩薩)、不動明王、広目天
B
中央 毘沙門天像
⇒豊臣秀吉が伏見城で信仰していた像を寄進されたと伝わる
⇒ご利益は「開運勝利」「財運招福」
⇒鞍馬寺の毘沙門天像と同じ木でつくられたものと伝わる
豊臣秀吉像
鬼子母神象

本堂は仏間の公開のみで、その他寺宝の展示はなしでした。

A 毘沙門天像 豊臣秀吉像

<スポンサーリンクの下に記事が続きます>




書院(間取りと寺宝配置図あり)

書院の寺宝|華光寺・寺宝・京の冬の旅
展示❶ 京縫額装「聚華」
展示❷ 大毘沙門天王略縁起
展示❸ 1.「宗祖真跡(日蓮聖人御真筆断簡)」
⇒日蓮の肉筆(住職曰く本当に3年前に見つかって肉筆かはまだ研究中とのこと)
2.「日蓮上人像」截金きりかね作家・江里佐代子
⇒像の彫刻は夫で仏師の江里康慧
床の間 時雨松
⇒豊臣秀吉のお手植えの松の根っこ・出水の七不思議のひとつ
掛け軸 ※下記の●印はメモをしたけど字が読み取れず分からない部分です
A・B:『四君子昼夜之図』伝・狩野一信

⇒二幅対でAが『菊』・Bが『梅』
C:『山水図』伝・狩野昌運
F:『虎図』環山
E:『狸図』翠峰
F:『蛸図』霧島之彦
G・H:『羅漢図』毛利高寿
⇒二幅対
I:『出山釈迦画●』伝・狩野安信
J:『日蓮上人御入滅之図(宗祖涅槃図)』伝・北齊
長押部分 日蓮上人御一代記画 ※正式な名称は不明
⇒書院の長押部分に生涯を描いた絵計40枚が飾られている

書院に展示されている掛け軸は作者に有名どころが多くありますが、華光寺に所蔵されている由来は分からないとのことでした。学術的に本物とされているものではないようです。

個人的には截金きりかね作家・江里佐代子さんの「日蓮上人像」と『虎図』が非常に良かったです。

「日蓮上人像」は截金の繊細な細工がすごすぎてずっと見ていたいくらいでしたね。

時雨松 F ❸-1 J

<スポンサーリンクの下に記事が続きます>




レビュー・レア度・オススメ度|華光寺・京の冬の旅

レビュー:行ってよかったこと・残念だったこと

行ってよかったこと

  1. 截金きりかね師・江里佐代子さんの作品が見れたこと
  2. 秀吉寄進の毘沙門天が見れたこと
  3. 日蓮宗の本尊や須弥壇について解説が聞けたこと
■截金師・江里佐代子さんの作品が見れたこと

行ってよかったことNO1は截金師・江里佐代子さんの作品が見られたことです。

京都迎賓館では何度も江里佐代子さんの舞台扉の截金を見ていましたが、小さな作品の施されたものは今回初めて見たので非常に感動しました。

■秀吉寄進の毘沙門天が見れたこと

行ってよかったことNO2は今回の目玉・秀吉が寄進した毘沙門天像をみられたことですね。

華光寺さんにの境内には何度か来ていましたが、本堂内に入ったのは今回が初めてでした。

毘沙門天の厨子は、普段は御簾が掛けられているので姿は見られず、毎月1日の御開帳も御祈祷申込者だけなので実物を見る良い機会でしたね。

■日蓮宗の本尊や須弥壇について解説が聞けたこと

行ってよかったことNO3は、日蓮宗の本尊や須弥壇について解説が聞けたことです。

これまでにいくつか日蓮宗の寺院の拝観をしていましたが、今回のように解説がなかったので理解が深まりとても良かったです。

おかげさまで次回から、日蓮宗の須弥壇も知識を持ってみることができます。

残念だったこと

  • 撮影NGだったこと

ほぼ、なしに等しいですが撮影NGなのは残念でしたね。

書院だけでも撮影OKにしてほしかった。(截金の日蓮像がとりたかった)

レア度・オススメ度

華光寺・第60回京の冬の旅
レア度  4.5 
オススメ度  4.0 

華光寺は観光寺院ではなく、私が知る限り観光を主にした公開は今回が初だと思います。(境内の参拝は普段から自由です)

今回レア度を4.5にしたのは、普段は御簾が掛けられ姿が見えない豊臣秀吉が寄進の「毘沙門天」の公開があるためです。

ちなみに「毘沙門天」は、毎月1日に御開帳されるのですが、観光目的はNGで祈祷する方のみ、その姿が見られるので今回の京の冬の旅は貴重な機会になります。

オススメ度は2026年の京の冬の旅の対象寺社の中でのオスス度です。

初公開で普段は見られない毘沙門天像の御開帳もありますが、堂内で聞ける解説の内容や寺宝の内容を他寺社と比較した場合にちょっと下がるなと思ったので4.0にしました。

もし、截金きりかね作家の江里佐代子さんファンであればオススメ度5.0です。

<スポンサーリンクの下に記事が続きます>




御朱印|華光寺・京の冬の旅

御朱印(種類・値段・タイプ)

通常御朱印 限定御朱印
1.お題目 2.大毘沙門天 3.大毘沙門天・切り絵 4.大毘沙門天と虎
500円 500円 1000円 1000円
書置き 書置き 書置き・切り絵 書置き

※京の冬の旅期間は書置きの対応(京の冬の旅以外の期間は住職がいるときは直書きも可)*墨文字印刷

京の冬の旅期間中、上記4種の御朱印を書院内の仮設授与所で購入できます。

私が拝観した日は、書院内の仮設授与所でご住職みずから売り子さんをされていました。

余談ですが、華光寺のご住職は2023年に代替わりしたばかりです。

華光寺の次男で継ぐつもりはなく日産自動車でサラリーマンをされていたところから、突如お寺を継ぐ話となり現在に至るそうです。

最近できた華光寺公式サイトの住職挨拶(こちら)を読むといきさつが書いてあります。

異色のご住職が作り上げる今後の華光寺が楽しみです。

<スポンサーリンクの下に記事が続きます>




当日の様子を写真とともに紹介|華光寺・京の冬の旅

順路1:山門から拝観受付

こちらは伏見城から移築されたと伝わる華光寺の山門です。

華光寺の創建は本能寺の変の翌年にあたる天正11年(1583年)。

豊臣秀吉の加護を受け、顕彰院日堯上人けんしょういんにちぎょうしょうにんの隠居所として寺町通今出川に建てられました。

その後、寺町内で1度移転し現在地に寛文3年(1663年)に移転してきてたそうです。

顕彰院日堯上人:安土桃山時代の日蓮宗の僧。妙顕寺の第12世。

こちらが今回の京の冬の旅の看板です。

特別に御開帳される毘沙門天様がアップで映っていますね。

看板のお隣にたたずむお地蔵さんがかわいいです。

華光寺さんの境内は2、3回ウロウロしたことがるのですが、堂内の拝観は初めてなので期待感大です!

山門をくぐってすぐ右側に仮設の拝観受付があります。

華光寺のお隣「福勝寺」と斜め向かいの「光清寺」も京の冬の旅の公開寺院になっているので夕方でしたが、思っていたより人が多く来ていました。

▶福勝寺の京の冬の旅レポはこちら
▶光清寺の詳細はこちら

↑こちらが京の冬の旅拝観受付です。

華光寺のパンフレット、チケット、スタンプラリーの台紙です。

今回の拝観でスタンプが3つたまりました!

順路2:本堂内へ

さて、受付をすませたのでまっすぐ本堂へ向かいます。

正面に見えるのが華光寺の本堂です。

華光寺の本堂は変わった作りで本堂の右手に鳥居があり、鳥居の延長線上に今回御開帳になる毘沙門天が祀られています。

本堂まで来たら、正面の階段の横に下駄箱があるので、そちらに靴を預けて上がります。
(鳥居の前にある右側の階段には下駄箱がないので中央から上がります)

本堂正面の扁額は山号の「蓮金山」、ガラスに書かれている紋は日蓮宗の宗紋「井桁橘いげたたちばな」です。

本堂の廊下にあがったら、左側に進んで本堂横から入る順路になっています。

(最初、入口が分からずにモタモタしていたら、ちょうどガイドさんが出てきてあっちですよと教えていただきました。)

写真が撮れるのはここまで!

本堂内は↓このような感じになってます。Aの須弥壇と右側のBが公開対象になっています。

※畳の数などは正確ではありません

AとBの詳細はこの後紹介します。

順路3:本堂でガイドの解説を聞きながら須弥壇を見る

↑こちらが本堂の須弥壇です。

本堂のガイドさんから須弥壇のご本尊や仏像の解説がありました。

今までいくつかの日蓮宗寺院の拝観をしていましたが、本尊がどれで並んでいる仏像がどの仏様なのか聞くのは初めてだったので非常に興味深かったです。

配置図を作ったので↓こちらを使って紹介していきます。

本尊・十界曼荼羅

お寺の本尊ときくと、仏像をイメージするので中央に座られている日蓮聖人が本尊なのかな?と思いきや、一番奥にある黒地に金色の文字が書かれた板がご本尊だそうです。

本尊は「十界曼荼羅」と呼ばれ、お題目「南無妙法蓮華経」と仏・菩薩、仏弟子・天台系の学僧たちなどの名前が書かれています。

十界曼荼羅に書かれている文字はWikipediaの大曼荼羅のページ(こちら)で紹介されていたので興味がある方は後ほど確認してみてくだださい。

お題目:日蓮宗や法華宗系の宗教において唱えられる「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」の文句のこと
十界曼荼羅(大曼荼羅):
題目の周囲に漢字・梵字で記された仏・菩薩、仏弟子、天台系の学僧たち、インド・中国・日本の神々の名号などを配置した、日蓮宗(法華宗)系の諸宗派で使用される本尊。

本尊・十界曼荼羅の前には「南無妙法蓮華経」と書かれた「宝塔」があります。

その前に日蓮宗を開いた日蓮聖人の木像があります。

日蓮像と綿帽子

京の冬の旅期間中は日蓮聖人の木像には綿帽子わたぼうしがかぶせてあります。

華光寺は撮影禁止だったので参考に比叡山延暦寺の塔頭・定光院の日蓮像の写真で綿帽子を紹介します。

↓参考・定光院の日蓮像
←頭にかけてある白と赤のストライプのお布団みたいなのが綿帽子。

ガイドさんからも綿帽子の説明がありますが、この記事を書くために調べたことを書いておきますね。

この綿帽子は日蓮宗寺院の習わしで、文永元年(1264年)の「小松原法難こまつばらほうなん」の際に現れた老婆の伝承に由来しています。

小松原法難(東条松原の法難):鎌倉時代の文永元年(1264年)11月11日に日蓮が安房国東条郡(千葉県鴨川市)天津あまつに住む門下・工藤殿の邸宅へ向かう途中、東条の松原大路で反対勢力の地頭・東条景信とうじょうかげのぶの軍勢に襲撃された法難。
法難:仏教の教団や信徒が時の権力者や異教徒、反対勢力から迫害・弾圧を受ける災難のことを指す。

東条景信に切られ、額に傷をおった日蓮が岩高山の洞穴で身を休めているときに、通りかかった老婆が「傷口に風を当てては痛みまする。どうぞこれで寒さをおしのぎ下さい。」といって被っていた真綿を差し出したそうです。

この伝承をうけ日蓮宗のお寺では、寒くなると痛んだであろう聖人を偲んで日蓮聖人のお像に綿帽子をかぶせています。

綿帽子をかぶせる期間は、小松原法難があった11月11日頃から春のお彼岸の4月28日頃までだそうです。(4月8日のお釈迦様の誕生日までというお寺もあるよう)

ちなみに綿帽子は寺院によってデザインや素材がまちまちです。

↓参考・定光院の日蓮像
←頭にかけてある白と赤のストライプのお布団みたいなのが綿帽子。

華光寺さんの綿帽子は定光院とは違って、ケバケバした綿帽子でしたね。

定光院のお布団のような見た目が全寺院共通の綿帽子だと思っていたので、ちょっとびっくりしました。

法華経八巻

さて、須弥壇の配置に話を戻しましょう。

日蓮聖人のお像の前には、法華経八巻が収められた箱があります。

法華経八巻の両脇には結界を表す「御幣(ごへい/へいそく)」が立てられています。

<スポンサーリンクの下に記事が続きます>




お題目を立体で表現した仏像配置

今度は2列に並んでいる仏さまの配置を紹介します。

本尊・十界曼荼羅に書かれている如来・菩薩・明王・天部が配置されています。(上の図は同じ仏様のグループで色分けしてます)

  • 奥の列左から
    毘沙門天(多聞天)、安立行あんりゅうぎょう菩薩、浄行じょうぎょう菩薩、釈迦牟尼仏(釈迦如来)、多宝たほう如来、上行じょうぎょう菩薩、無邊行むへんぎょう菩薩、持国天
  • 手前の列左から
    増長天、愛染明王、普賢菩薩、文殊師利菩薩(文殊菩薩)、不動明王、広目天

奥の列の4人の菩薩と多宝如来は初めて聞いたお名前だったので調べてみました。

奥の列の4人の菩薩は日蓮宗・法華宗における「四菩薩」で、法華経の第15章にあたる「従地涌出品じゅうじゆしゅっぽん」に登場するそうです。

多宝如来は、日蓮宗・法華宗では法華経の正しさを証明する仏で釈迦如来に次いで重視されているとのことです。

ちなみに、日蓮宗・法華宗の須弥壇では、宝塔の両脇に釈迦如来と多宝如来を配するようですね。

↓華光寺も宝塔の両脇に釈迦如来と多宝如来が安置されています。

ちなみに、実際の須弥壇の写真を見てもらうと分かりますが、仏像の大きさなどはまちまちです。

あと、先ほど紹介した仏像以外にも、大黒天などが安置されていました。

<スポンサーリンクの下に記事が続きます>




順路4:本堂でガイドの解説を聞きながら毘沙門天を見る

次に須弥壇右側に移動して、解説を聞きます。
須弥壇横は↑こちらのような配置になっています。

毘沙門天像

こちらが今回の京の冬の旅で特別に御開帳されている毘沙門天像。

伏見城で豊臣秀吉が祈っていたものを華光寺に寄進したそうです。

高さが約160cmで、使用されている木材は鞍馬寺の毘沙門天と同じとのこと。

鞍馬寺には平安時代作の毘沙門天三尊立像の毘沙門天立像(国宝)と兜跋毘沙門天立像(重文)があるのですが、おそらく国宝の方と同じなのだと思います。

なお、こちらの毘沙門天の厨子は普段は御簾がけられているのでお姿が見えません。

毎月1日の御祈祷の時には御簾が外されますが、御祈祷する方しかその姿は見られないので今回の京の冬の旅はとても貴重な機会です。

ちなみにこちらの毘沙門天さまは、地元で「出水の毘沙門さん」と呼ばれているそうです。
(華光寺は出水通でみずどおりにあるので出水)

拝観した際に、毘沙門天の前にオレンジ色の丸いものがたくさん並んでいて何か気にになっていたのですが、「封じ毘沙門天」と呼ばれるツボでした。

「封じ毘沙門天」の壺に悪いところを書いて奉納するようです。京の冬の旅期間は書院で「封じ毘沙門天」も販売されていました。

鬼子母神象

毘沙門天像の右側に3体の鬼子母神象が安置されています。

日蓮宗では、鬼子母神は法華経の信者を守護する重要な守護神だそうです。

華光寺の3体の鬼子母神のうち中央は、自分の子供を育てるために他人の子を食べていた頃の悪い鬼子母神。

両サイドの2体の鬼子母神は、仏の教えで改心した良い鬼子母神。

鬼子母神の前にある板には、改心エピソードをもとにした鬼の漢字から「ノ」の部分が取られた↓こちらの文字(右側)がかかれています。

「ノ」の部分=鬼の「角」として改心後の鬼子母神には不要ということですね。

鬼子母神の改心エピソードは浄楽寺さんの仏教豆知識(こちら)が分かりやすかったので興味がある方は覗いて見てください。

豊臣秀吉像

毘沙門天の左には豊臣秀吉像もありますが、特に解説はありませんでした。

本堂内の拝観を終えたら次は書院に移動します。

<スポンサーリンクの下に記事が続きます>




順路5:書院へ移動

本堂前の廊下に出たら、本堂に向かって右に進んで書院に向かいます。

書院に向かう途中、境内のお庭を上から眺めることができます。

こちらが池のあるお庭。

この渡廊下の先が書院です。廊下の左右にもお庭があります。

↑こちらは渡廊下右側の庭。

↑こちらは渡廊下の左側の庭。

書院に入ります。

<スポンサーリンクの下に記事が続きます>




順路6:書院で時雨松と寺宝を拝見

書院では↓こちらの寺宝が見られます。

展示❶ 京縫額装「聚華」
展示❷ 大毘沙門天王略縁起
展示❸ 1.「宗祖真跡(日蓮聖人御真筆断簡)」
2.「日蓮上人像」截金きりかね作家・江里佐代子
床の間 時雨松
掛け軸 ※下記の●印はメモをしたけど字が読み取れず分からない部分です
A・B:『四君子昼夜之図』伝・狩野一信

C:『山水図』伝・狩野昌運
F:『虎図』環山
E:『狸図』翠峰
F:『蛸図』霧島之彦
G・H:『羅漢図』毛利高寿
I:『出山釈迦画●』伝・狩野安信
J:『日蓮上人御入滅之図(宗祖涅槃図)』伝・北齊
長押部分 日蓮上人御一代記画 ※正式な名称は不明
⇒書院の長押部分に生涯を描いた絵計40枚が飾られている

書院内ではガイドさんの解説は無いのでおのおの好きな順番で展示されている寺宝を見ていきます。

写真撮影はNGだったので、上記の一部を京の冬の旅のガイドブックなどの写真を使って紹介していきます。

時雨松

こちらは床の間に飾られている、豊臣秀吉お手植えの松の根っこ。

2016年頃くらいまでは境内の鐘楼に置かれていましたが、今は書院に置かれているので京の冬の旅期間しか見ることができません。

お手植え:天皇皇后両陛下や要人が自らの手で直接木などを植えることを指す

なぜ「時雨松」と呼ばれているかといえば、秀吉が植えた松の枝から晴天の日でも雫が落ち、その様子が時雨のように見えたからだそうです。

この現象は出水通周辺のお寺の不思議を合わせた「出水の七不思議」のひとつになています。

宗祖真跡(日蓮聖人御真筆断簡)

先ほど紹介した図の展示❸に置かれているショーケースには日蓮聖人の肉筆とされる断簡が展示されています。

サイズはかなり小さいです。

ショーケースに置かれていた解説によると↓このように書かれているそうです。

願取無量寿世界生尓
阿弥陀経云

拝観している際にご住職に「真筆(肉筆)」なんですか?と質問されていた方がいたのですが、ご住職が「3年前に見つかって、本物か判断する際に弟子が書いた同じ内容が見つかれば真筆と特定するが、まだそれが見つかってないから研究中」といったことを話されてました。(急いでメモしたのでちょっと違う可能性あり)

本物と特定されたら気軽に展示できるのか分からないので、今回の展示は貴重な機会かもしれません。

「日蓮上人像」截金師・江里佐代子の作

日蓮聖人の真跡と同じショーケースに截金きりかね師で人間国宝の故・江里佐代子さんの作品が展示されています。

截金:金や銀などの極薄の箔を髪の毛より細い線状などに切り取り、接着剤で木などの素地に貼り付けて、繊細で緻密な文様を描く日本の伝統的な装飾技法

江里佐代子さんといえば、京都迎賓館の↓こちらが有名ですね。

↓こちらのインスタの9枚目が日蓮上人像です。

こちらのお像もかなり小さく、そこに施された截金の美しさに魅了されて何時間でも見ていられると思いました。

個人的には今回の華光寺でこの作品を見られたことが1番の感動です。

ちなみに、日蓮の仏像はご主人で仏師の江里康慧さんがつくられてます。

これまで江里佐代子さんのプロフィールをよく知らずにいたのですが、仏師の江里康慧さんと結婚したあとに截金師に弟子入りして技法を学ばれたそうです。

33歳の1978年に截金師に弟子入りして57歳の2002年に人間国宝になられたとはすさまじいですね。故人であることが残念でなりません。

掛け軸「虎図」

こちらは書院の図・Fに展示されている「虎図」です。

個人的には今回展示されている10幅の掛け軸のうち1番好きな作品ですね。

この作品は、別冊旅の手帳「京の冬の旅2026」に掲載されているのですが、作者についての表記がなく、拝観日の解説パネルには環山と書いてありました。

画家の環山を検索すると村瀬環山がでてくるのですが、落款印が違うので謎です。

ちなみに、住職に掛け軸がお寺にある経緯などは分かっているのか聞いてみましたが不明とのことなのでこちらが本物なのかなども不明です。

掛け軸「日蓮上人御入滅之図(宗祖涅槃図)」

こちらは書院の図・Jに展示されている「日蓮上人御入滅之図(宗祖涅槃図)」です。

こちらは涅槃図の釈迦を日蓮聖人にしたものですね。

この作品は、別冊旅の手帳「京の冬の旅2026」に掲載されているのですが、作者についての表記がなく、拝観日の解説パネルには伝・北斉と書いてありました。

北斎といえば葛飾北斎ですが、本物であればもっとPRされると思うのであくまでも伝承だと思います。

ちなみに、今回展示されている掛け軸は有名絵師の名がたくさん上がっていますが、あくまで伝承なので、世の中にはこんな作品もあるんだよ!的な図柄を楽しむ感じですね。

他にもいろいろ展示されていましたが写真もなく私の記憶もあいまいなので、紹介は以上になります。気になる方はぜひ、期間中に華光寺さんへ!

ここまでが有料エリアの紹介でした。

書院を見終わった後の境内散策も続けて紹介しますね。

順路7:境内の岩國大明神

本堂を背にして右に進むと小さなお社があります。

鳥居に「岩國大明神」と掲げられています。

岩國大明神について検索してもよく分からずでした。

順路8:毘沙門天の鳥居周りを見学

華光寺の本堂前には毘沙門天の鳥居が立っています。

鳥居の前には狛犬がいます。写真は阿吽のうち口を開けている阿の狛犬です。

この記事を書いていて気づきましたが、奉納の旗の鬼子母神の文字も「ノ」の角なしですね!

鳥居をくぐった右側には松があります。

おそらくこれが秀吉お手植えの松「時雨松」の子孫(2代目)ではないかと思います。(違ったらすみません)

松の根元にはお地蔵さんがいます。

山門のところにもお地蔵さんがいましたが華光寺の境内にいくつもお地蔵さんがいるようです。

あと、おそらくこのお庭に秀吉お手植えの椿で出水の七不思議にもなっている五色の花を咲かせるという椿の子孫がいるはずです。

花が咲く時期に訪問してみたいとおもってます。

鳥居の前の入り口には大毘沙門天王略縁起が掛けられています。

ちゃんと読んだことがないので次回立ち寄ったときにもっとアップの写真を撮って解読したいと思います。

毘沙門天の眷属・百足のイラストがかわいいですね。毘沙門天の御朱印にはこちら百足のイラストの印も押されます。

京の冬の旅期間中は書置き対応とのことだったので、直書きを書いてもらえる期間にまた行ってみようと思います。

順路9:境内の庭園を見学

書院に移動する際に見た池がある庭は、手水舎(井戸)の横からも見ることができます。

普段は社務所(庫裡)前まで入って見学できますが、京の冬の旅期間中は立ち入り禁止の看板が出ていました。

立ち入り禁止と書いてあるのに侵入して写真を撮ってるおぢがいて意味不明でした。
(マナーを守れない方には京都の寺社にきてほしくないですね)

京の冬の旅期間中に入れるエリア内絵庭園を取ると↑こんな感じです。

池の手前にある小さな屋根が何を保護してるのか毎回謎なので、今回の拝観で住職に聞いてみればよかったと後悔。。

後ろを振り返ると蹲踞があります。手水舎の向かい側で茶室らしき建物もないのでなぜここにあるのかは謎です。

順路10:境内の鐘楼を見学

  • 梵鐘(京都府指定有形文化財)
    ⇒鎌倉時代後期の作
    ⇒「正応元年(1288)10月18日庚午 鋳工 橘則弘」の銘文り

    ⇒太平洋戦争中の金属供出を免れた

最後に鐘楼を見て帰ります。

鐘楼内にかけられている梵鐘は鎌倉時代後期の作というかなり古いものです。

以上が当日の様子でした!

<スポンサーリンクの下に記事が続きます>




拝観情報・交通アクセス|華光寺・京の冬の旅2026

拝観情報(公開日・時間・料金・問合せ・公式情報)

拝観情報|華光寺
公開日 2026年19日(金)~318日(水)
※2月1日(日)は拝観休止
拝観時間 10:00~16:30(受付終了16:00)
※3月1日(日)は13:00~
拝観料 大人800円(中学生以上)
小学生400円
問合せ
(主催)
京の冬の旅コールセンター
TEL:075-585-5181
※2026/11/21~2026/3/18の9:00-17:00(12/29-1/3は休み)
公式情報
・京の冬の旅公式サイトこちら
・華光寺公式サイトこちら
・華光寺公式インスタグラムはこちら

交通アクセス(最寄駅からの所要時間・住所)

交通アクセス|華光寺
最寄り ・市バス「千本出水せんぼんでみず」下車、徒歩約4分
・市バス「七本松出水しちほんまつでみず」下車、徒歩2分
・JR「二条」駅下車、徒歩約20分
・地下鉄(東西線)「二条」駅下車、徒歩約19分
住所 京都市上京区出水通六軒町西入七番町331

<スポンサーリンクの下に記事が続きます>




京の冬の旅関連記事|華光寺・京の冬の旅2026

2026年の京の冬の旅の対象寺社訪問した寺社のレポートもぜひご覧ください(今後増える予定)

■方広寺(京の冬の旅2026)レポ

方広寺・拝観レポ!第60回京の冬の旅(公開エリア・寺宝・拝観ルート・レビュー・レア度・オススメ度)徳川家康の怒りをかい豊臣家滅亡の引き金となった「梵鐘」が1番有名な方広寺。 2026年の京の冬の旅で特別公開されているので行ってき...

■大徳寺・大光院(京の冬の旅2026)レポ

大光院(大徳寺)拝観レポ!第60回京の冬の旅(公開エリア・寺宝・拝観ルート・レビュー・レア度・オススメ度)大徳寺塔頭・大光院の特別公開(第60回京の冬の旅)に行ってきました! 本記事では当日の拝観ルートや公開内容を写真と図解で紹介し、拝...

■福勝寺(京の冬の旅2026)レポ

方広寺・拝観レポ!第60回京の冬の旅(公開エリア・寺宝・拝観ルート・レビュー・レア度・オススメ度)徳川家康の怒りをかい豊臣家滅亡の引き金となった「梵鐘」が1番有名な方広寺。 2026年の京の冬の旅で特別公開されているので行ってき...

■光清寺の紹介記事(毎年春と秋の特別公開の様子を紹介してます)

光清寺の特別公開(秋・春・七夕)|見どころは重森三玲の庭園と浮かれ猫(公開日・料金・拝観ルート・レビュー・アクセス)長年非公開だった光清寺(こうせいじ)が春と秋の特別公開で拝観できるようになりました。主な見どころは昭和の名作庭家・重森三玲の枯山水や芸事に効く「浮かれ猫図(絵馬)」。本記事では特別公開の詳細を写真と図解で紹介します。...

関連記事|華光寺・京の冬の旅

■その他特別公開

京都の特別公開・特別拝観はこちらでぜひチェックを!

京都特別公開(拝観)2026年一覧1月・2月・3月!レア度やおすすめポイントも紹介点在している京都の特別公開・特別拝観の情報をまとめました!京都に住んでいるからこそ知ることができる情報を随時更新。レア度やオススメポイントも紹介。...