福勝寺・拝観レポ!第60回京の冬の旅(公開エリア・寺宝・拝観ルート・レビュー・レア度・オススメ度)
福勝寺は豊臣秀吉が戦勝を祈願して瓢箪を奉納したとして「ひょうたん寺」として知られる真言宗善通派のお寺。
2026年の京の冬の旅で特別公開されているので行ってきました!
本記事では当日の拝観ルートや公開内容(寺宝)を写真と図解で紹介し、拝観後のレビューも記載しています。
今回の特別公開に行こうか迷ってる方、事前に予習したい方の参考になれば幸いです。
■福勝寺・京の冬の旅
2026年1月9日(金)~3月18日(水)
10:00~16:30(受付終了16:00)
※1/16(金)・1/19(月)・2/1(日)~2/4(水)・2/16(月)・3/1(日)・3/16日(月)は拝観休止
福勝寺さんは写真撮影OKだったので写真と手書きの図面を活用してできる限り当日の様子が分かるように書いています。
では、目次を開いて気になる項目から読み進めてください。
(項目をタップ/クリックすると該当箇所に移動します)
公開エリア・ルート・所要時間・撮影の可否|福勝寺・京の冬の旅
公開エリア(境内図あり)
第60回京の冬の旅「福勝寺」の有料公開エリアは、本堂・聖天堂の2カ所です。
それぞれのエリアで見られる寺宝はのちほど紹介しますね。
図の授与所Aでは今年限定の豊臣秀吉の切り絵御朱印とその他授与品、授与所Bでは通常の御朱印がいただけます。
| 山門 | 受付入口 |
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| 授与所A | 授与所B |
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拝観ルート(境内図あり)
❶受付⇒❷本堂⇒❸聖天堂⇒❹廊下のTVで紹介映像の鑑賞
※本堂・聖天堂で学生ガイドの解説あり
福勝寺の拝観ルートは受付で支払いを済ませた後、本堂⇒聖天堂⇒廊下で紹介映像を見るという流れでした。(この順番通りでなくても問題はなし)
本堂と聖天堂の2か所で学生ガイドさんが説明をしてくれます。
拝観受付横の授与所では秀吉の切り絵御朱印や御朱印帳などが販売されています。
直書きの御朱印が欲しい場合は「授与所B」に黄色の矢印部分を通って向かいます。
トイレは水色矢印を通った先にありました。
| 本堂 | 歓喜堂 |
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| 授与所B | トイレ |
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所要時間
■所要時間目安
・しっかり見るなら:30~45分
⇒解説を聞いて紹介映像も見る場合
・ササっと見るなら:5~10分
⇒解説聞かず拝観者が少ない場合を想定
| 所要時間補足|福勝寺・京の冬の旅2026 |
|
| 本堂 | ・学生ガイドの解説:約10分 ・内陣の見学:1列で一方通行 ・内陣とショーケース内の寺宝見学だけなら混んでなければ2分程度で見終わる規模 |
| 聖天堂 | ・学生ガイドの解説:約10分 ・内陣前でひとりずつ焼香も可能 ・展示されている寺宝と内陣をサクッと見るだけなら2分程度で見終わる規模 |
| 紹介映像 | ・映像約約3分 |
本堂も聖天堂も学生ガイドさんの説明は約10分間です。
拝観タイミングによっては説明の待ち時間が発生します。
私が拝観した日は内陣を2周見学&映像や解説の待ち時間含め46分程滞在しました。
撮影可否
- 有料エリア撮影可!
本堂の内陣も聖天堂の内陣も撮影させてもらえました!
拝観日当日、写真撮影OKのアナウンスに堂内がざわめきました。
| 本堂 | 聖天堂 | 廊下 |
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公開内容・寺宝|福勝寺・京の冬の旅
本堂(間取りと寺宝配置図あり)
| 福勝寺|本堂の寺宝 | |
| 内陣 | ・本尊の厨子:釈迦如来像(峰薬師)(非公開) ⇒京都十二薬師霊場第6番の本尊 ⇒50年に1度の開帳で次回は2034年年5月の予定 ・本尊御前立 ⇒室町時代の作 ⇒2025年5月8日に修復から帰還 A:弘法大師(空海) B:金剛薩埵菩薩像(金剛菩薩像) C:不動明王 D:普賢菩薩象 ⇒ゾウではなくバクに乗っているのが特徴 E:聖観音菩薩像(観世音菩薩像) ⇒後西天皇が祈願した ⇒洛陽三十三観音巡礼第29番札所の札所本尊 F:地蔵菩薩 G:地蔵菩薩 I:掛け軸 ⇒詳細不明(Bの金剛薩埵像で隠れて見えない) J:掛け軸 ⇒詳細不明(Eの聖観音菩薩像で隠れて見えない) |
| その他 | H:牛皮華鬘 ⇒平安時代の仁海僧正の作と伝わる仏堂の長押などに吊るす仏具 |
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聖天堂(間取りと寺宝配置図あり)
| 福勝寺|歓喜堂の寺宝 | |
| 内陣 | ・歓喜天の厨子【秘仏】(非公開) ・如意宝珠 ⇒歓喜天と如意宝珠は弘法大師・空海が唐で師として仕えた三蔵国師青龍寺恵果和上から伝授され福勝寺創建とともに伝えられたもの 1:鬼子母神象 2:厨子・毘沙門天像 3:十一面観音 ※外陣左の3に展示 4:厨子・歓喜天(聖天)【秘仏】(非公開) 5:厨子・十一面観音像【秘仏】(非公開) 6:毘沙門天像 7:青面金剛象 8:厨子・摩利支天像(非公開) 9:弁財天像(八臂弁財天) |
| 左の壁側 | 3:十一面観音 ⇒本来内陣の3に安置されているものを外陣に展示 ⇒2025年5月8日に修復から帰還 13:掛け軸「観世音菩薩」後西天皇の宸筆 14:掛け軸「薬師如来」後陽成天皇の宸筆 |
| 右の壁側 | 10:豊臣秀吉の木像 11:徳川家康の木像 12:宝珠尊融通御守 ⇒福正寺の節分(毎年2/3)に授与されるお守り |
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レビュー・レア度・オススメ度|福勝寺・京の冬の旅
レビュー:行ってよかったこと・残念だったこと
行ってよかったこと
- 歓喜天について詳しく知れたこと
- 撮影可だったこと
今回行ってよかったことの1番は歓喜天について詳しく知れたことです。
京都の寺院をめぐっていると歓喜天に出会う機会も多いのですが、どの寺院でも秘仏であること、十一面観音と一緒に祀られることが多いこと、「清浄歓喜団」が好物(お供え)なことは初めて知りました。
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←こうやって清浄歓喜団がお供えされてる様子を初めてみたので、テンション上がりました。 |
清浄歓喜団は昨年亀屋清永さんで購入して食べていたのですが中国から伝わった1番古いお菓子で名前が変わってるとしか認識してなかったので、歓喜天にお供えするから歓喜団とは驚きでした。
清浄歓喜団:奈良時代に中国から伝わった唐菓子の一種。天台宗・真言宗などのお供えものとして使われ一般の者は口にすることができなかった高貴なお菓子。京都の亀屋清永で購入可能。
よかったことの2つ目は撮影可だったことです。
なかなか内陣まで撮影させてもらえる機会はないので非常に良かったです。
残念だったこと
- 特になし
残念だったことは特になしですね!
レア度・オススメ度
| 福勝寺・第60回京の冬の旅 | |
| レア度 | 4.5 |
| オススメ度 | 5.0 |
福勝寺さんは毎月1日と16日に本堂・聖天堂で参拝は可能ですが観光寺院ではありません。
なので、非公開寺院の特別公開というレアさに加え、撮影可・詳しい解説が聞ける環境のでレア度4.5にしています。
オススメ度は2026年の京の冬の旅の対象寺社の中でのオススメ度になります。
今回の「秀吉秀長と兄・秀吉ゆかりの地」というテーマにもしっかり合致している寺院で、今回のような解説なども聞ける特別公開は初で、写真まで撮られてもらえるのでオススメ度5.0にしました。
公開される寺宝に華やかさや教科書で見るような有名なものはないですが、ぜひ、訪問していただきたいですね。
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御朱印・御朱印帳|福勝寺・京の冬の旅
御朱印(デザイン・値段・授与場所)
| 御朱印 | |
| 令和8年限定切り絵 | 直書き(通年) |
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| 1000円・書置き | 300円・直書き |
| 御朱印帳の片面1ページサイズ なくなり次第終了 |
指定せず依頼すると 薬師如来の御朱印 |
| 授与場所:拝観受付横 |
授与場所:通常の御朱印所 |
令和8年限定切り絵
今回の京の冬の旅に合わせて「豊臣秀吉の切り絵御朱印」が拝観受付横の授与所で販売されています。台紙の色が3種あり、1枚1000円です。
切り絵御朱印は数量限定です。
上の画像は別冊旅の手帳京の冬の旅2026からの引用なので色味があまりよくないですが実物はもっと色鮮やかです。
もし、京の冬の旅終了後にも在庫があれば通常の朱印所で授与されるそうです。
切り絵御朱印は拝観受付の横(下のマップの授与所A)で購入できます。
↓こちらのインスタ2枚目の画像が実際の色味に近いものです。
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直書きの御朱印

直書きの御朱印は、墨文字は3種があるようですが、特に指定せずお願いしたところ上の画像の「薬師如来」でした。
直書きは1体300円です。
- 洛陽三十三所観音霊場の「聖観音」
- 京都十二薬師霊場の「峰薬師」「薬師如来」
直書きの御朱印は通常の御朱印所(下のマップの授与所B)でいただけます。

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御朱印帳(デザイン・サイズ・値段)
| 御朱印帳 |
| ひょうたん柄(黄色地/紫地) |
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| 1冊2000円 大判サイズ(縦18×横12cm) |
| 京の冬の旅の期間以降も継続的に授与予定とのこと |
| 授与場所:拝観受付横 |
瓢箪柄の御朱印帳が2色販売されています。大判サイズで1冊2000円です。
もっとアップの写真を撮ってきたつもりがデータが残ってなかったので見ずらい画像ですみません。
こちらは期間限定ではなく、今後も継続的に販売予定とのことです。
御朱印の授与場所マップ・受付時間
| 御朱印受付時間|福勝寺 | |
|---|---|
| 授与所A | ■京の冬の旅の公開日のみ 10:00~16:30の拝観終了前(16:00拝観受付終了) ⇒切り絵御朱印と御朱印帳の授与はこちら |
| 授与所B | ■通常の授与所 8:30~16:30 ⇒直書きの御朱印の授与はこちら ※2026年1月に確認した時間 |
限定の切り絵御朱印とオリジナル御朱印帳は授与所A、直書きの御朱印は授与所Bになります。
福勝寺さんは、京都十二薬師霊場と落陽三十三所観音霊場なので授与所Bの方は、京の冬の旅期間が終わっても空いています。
| 授与所Aの様子 | ||
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| 授与所Bの様子 | ||
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トイレの場所|福勝寺・京の冬の旅
福勝寺さんはお手洗いをお借りすることができます。
こちらの図の「トイレ★」部分にあります。
拝観受付がある玄関の左横の細い通路の突き当りを右に曲がったところです。
↑この通路を直進
↑突き当りに「お手洗い⇒」の看板がある。
↑突き当りの右の壁側がお手洗い。
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当日の様子を写真とともに紹介|福勝寺・京の冬の旅
順路1:山門から拝観受付へ
こちらが福勝寺さん山門です。
福勝寺さんは九条家の菩提寺でもあり、この山門はもともとは五摂家の1つである九条家の屋敷の門だったそうです。
ちなみにこちらの山門は2月3の節分以外は閉じられているので、今回の京の冬の旅は山門から入れるのも貴重な経験です。
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閉門しているときは九条家の家紋「下り藤」が見られます。 |
こちらが京の冬の旅2026の看板です。
今回、福勝寺のすぐそばにある光清寺・華光寺も京の冬の旅の公開対象なので右下に各お寺の場所書かれていますね。
さて、門をくぐります。個人的にはこの門をくぐる瞬間の景色が1番好きなんですよね。
山門の正面は本堂です。
普段は本堂正面の扉は締まっていますが、毎年2月3日に行われる節分会では扉がひらかれ、正面からお詣りができます。
福勝寺の節分には1000人以上もの方がお参りに来るそうです。
本堂右上には馬の絵馬がありました。
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本堂右にある塔のうしろの木は、後西天皇が下賜された紫宸殿の左近の桜の分木だそうです。
この桜があるため福勝寺は「桜寺」の愛称もあるそうですね。
・下賜:ものを受け取る側から与える側への敬意を表した敬語表現
・左近の桜:宮廷の重要な儀式を行う「紫宸殿」の南庭に天皇から見て左側に植えられた桜の木のこと。平安時代から続く伝統
ちなみに、本堂の右側のエリアは墓地になっています。
さて、本堂の左側を向くと今回の拝観受付がある玄関です。
靴を下駄箱の預けて中に入ります。
受付の横は授与所になっています。御朱印と御朱印帳は本記事(こちら)で紹介しています。
受付で支払いを済ませてチケットとスタンプラリー台紙を受け取ります。
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順路2:聖天堂を通過して本堂へ
受付前の廊下を通り、聖天堂⇒本堂へと進みます。
廊下では、福勝寺の紹介映像(約3分)を見ることができます。
こちらが歓喜天が祀られている聖天堂(歓喜堂)。
聖天堂のお隣の↑こちらが本堂です。
本尊の厨子(非公開の釈迦如来像)/本尊御前立
A:弘法大師(空海)/B:金剛薩埵像(金剛菩薩像)/C:不動明王/D:普賢菩薩象
E:聖観音菩薩像(観世音菩薩像)/F:地蔵菩薩/G:地蔵菩薩/I・J:掛け軸
H:牛皮華鬘
本堂ではこちらの仏像と寺宝が見られます。
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順路3:本堂で学生ガイドの解説に耳を傾ける
本堂では、学生ガイドさんが「福勝寺の歴史」「仏間の仏像の紹介」、今回展示の「寺宝」について解説を約10分程してくれました。
解説の最初の方に撮影OKのアナウンスがあった際は堂内に驚きのざわめきが起こりました。
ちなみにお寺の歴史に関しては次の解説がありました。
・福勝寺は弘法大師空海が大阪の中村に開いたお寺が始まり
⇒河内国古市郡中村(現在の大阪府羽曳野市)
・創建後一時衰退するが、1257~1259年頃京都の油小路五条坊門に再建され、3度の移転後、1709年に現在地に移ってきた
・1709年頃は500m使用の大寺院だったが明治維新と先の大戦で縮小
仏像や寺宝の解説は順路に沿って写真とともに紹介します。
解説が終わったあとに本堂の右側から1列で内陣の見学をするよう指示がありました。
順路4:ショーケース内の牛皮華鬘を見学
本堂右側(内陣に入る前)にショーケースがあり、中には「牛皮華鬘」が展示されています。
右下の解説には次のように書かれています。
■牛皮華鬘(ぎゅうひけまん)
平安時代、仁海僧正(にんがいそうじょう)作と伝わる。華鬘は、古代インドでは貴人を飾る生花を繋いだ花輪であったが、仏教に取り入れられて木や金属など恒久的な材を用いて作られ、仏堂を飾る具となった。室町時代に京都。山科にある隋心院門跡から譲り受けた。牛の皮を切り透かし、彩色がされている。
学生ガイドさんが「平安時代に仁海によってつくられたこと」「山科区の随心院にあったが室町時代に福勝寺にひきつがれた」と説明してくれました。
仁海僧正:平安時代中期の真言宗の僧。高野山で修行し、神泉苑での雨乞いの成就から「雨僧正(あめのそうじょう)」の異名も持ち、多くの記録に残る高僧。随心院の開山。
拝観当日は知らなかったのですが、作者の仁海は随心院の開山だそうですね。
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順路5:本堂の内陣を見学
華鬘を見た後は内陣見学の列へ。
内陣手前の右上に僧の絵が描かれています。
学生ガイドさんに誰なのか聞いたところ、歴代の住職ということでした。
堂内は薄暗いので、きれいにとれませんでいたがアップの写真は↑こんな感じです。
僧の絵の下は位牌と仏像が安置されていました。(暗すぎてぶれてます)
ちなみに仏間の左側にも同じく僧の絵が描かれています。
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こちらはご本尊の厨子の右側に安置されている3体の木像です。
右から弘法大師空海象、金剛薩埵像(金剛菩薩像)、不動明王像で、制作年やどうしてここに安置されているのかは不明です。
上の写真はだいぶん明るく加工しています。実際にはもっと薄暗い中での見学になります。
↑こちらは福勝寺の開山・弘法大師空海像です。
↑こちらは金剛薩埵菩薩像(金剛菩薩像)。
学生ガイドさんの解説では「金剛薩埵菩薩像(金剛菩薩像)は大日如来の教えを人間界に広める役目を持つ」という話がありました。
蓮の台座の表現が独特でかなり女性的な仏像という印象です。
↑こちらは不動明王像。
学生ガイドさんの解説では「不動明王は大日如来の化身で我々を守護する」という話がありました。
不動明王は背後の炎(迦楼羅炎)に聖なる鳥・迦楼羅が何羽隠れているか探すのが楽しみのひとつでもありますが、頂点の1羽だけのようですね。
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こちらは内陣の正面の写真。
中央の厨子には本尊の薬師如来が安置されています。
残念ながら福勝寺さんの薬師如来は秘仏で、50年に1度の御開帳となるため京の冬の旅の期間はお姿を見ることはできません。
前回の開帳が昭和60年(1985年)の4月15~17日の3日間でした。
次回は2034年5月の予定とのことです。8年後が楽しみですね。
※次回の御開帳ですが、京の冬の旅のガイドブックに2034年5月予定の記載ありで、拝観当日学生ガイドさんも2034年と言ってたのですが、TV放送(京都浪漫)では2035年と言ってたのでちょっと謎です。
ちなみに、福勝寺さんの薬師如来は京都十二薬師霊場・第6番で別名「峰の薬師」と呼ばれているそうです。
京都十二薬師霊場のパンフレットに本尊について詳しく書かれていたので紹介します。
当山の薬師如来は愛知県の鳳来寺の薬師如来と同木同作で、利修仙人(鳳来寺開山)の作と伝わる。東大寺大仏の再建に際して重源僧正に授与され、諸国を遍歴し、当山に持仏として奉安された。その後、後陽成天皇が勅願され御平癒された折に、天皇より「薬師
如来」の名号と菊の御紋が寄付され勅願寺となる。
引用元:京都十二薬師霊場パンフレット
今回の京の冬の旅では↑こちらに書いてある後陽成天皇の宸筆「薬師如来」もお隣の聖天堂で見ることができます。
お厨子の装飾は割は割とシンプルですね。
さて、ご本尊のお姿は見ることはできませんが、厨子の前の御前立↑は見ることができます。(基本的に御前立は本尊と同じ姿をしているものです)
すごくキラキラしているので新しいのかと思いきや室町時代の作で、修繕から2025年5月8日に戻ってきたばかりだそうです。
御前立の両サイドには福勝寺の文字と模様が彫られた瓢箪が飾られています。
内陣から外陣をみると↑こんな感じです。
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こちらは本尊の厨子の左側の仏像です。
右から「普賢菩薩象」、「聖観音菩薩像(観世音菩薩像)」、「地蔵菩薩」です。
(1番左の白い像は特に解説がなかったので分からずです)
学生ガイドさんの解説では、福勝寺の普賢菩薩はゾウでなくバクに乗っているとのことでした。
ゾウでなくバクということなのですが、バクの特徴であるカールした巻き毛がないので、なぜバクと判断されているのかが謎です。
普賢菩薩の光背、冠、首飾り(瓔珞)がとても美しいです。
こちらは後西天皇が祈願した「聖観音菩薩像(観世音菩薩像)」です。
個人的には蓮の花の曲線が美しくて好きです。
学生ガイドさんの解説によると「平安時代の作で明治時代の廃仏毀釈を免れた最古級」とのこと。
また、江戸幕府第4代将軍・家綱の時代の天皇・後西天皇が祈りをささげた観音さまで、願いが叶った際に「観世音菩薩」の名号と紫宸殿の左近の桜の分木を福勝寺に下賜されたとのこと。(桜は本堂正面右にある桜)
京の冬の旅では後西天皇が奉納された「観世音菩薩」の宸筆も見られます。(聖天堂に展示)
こちらは地蔵菩薩。特にいわれや特徴などの解説はありませんでした。
(左の白い像は何か不明)
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本堂右と同じく左側にも僧の絵が得かがれています。
絵の下は地蔵菩薩や位牌が置かれていました。
以上、内陣を見終えたので次にお隣の聖天堂へ向かいます。
ちなみに、内陣は何周もすることは可能です。この日は2周しています。
本堂と聖天堂は襖でなく御簾で仕切られているのが興味深いです。
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順路6:聖天堂で学生ガイドの解説に耳を傾ける
聖天堂でも学生ガイドさんが10分ほど解説をしてくれます。
拝観当日は本堂を見てから次の解説まで5分くらい待ち時間がありました。
歓喜天についてかなり詳しく解説してもらえたのが、個人的にはとても良かったです。
内陣前には内陣の仏像の並びと名前が書かれたパネルが展示されています。
非常に分かりやすくてありがたいです。写真も撮っていいのであとで見返すこともできてさらにありがたい。
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順路7:聖天堂内陣を襖の間から見学
↑こちらが福勝寺・聖天堂の内陣。
手前の丸いテーブルにある細長い厨子に歓喜天(聖天)さまが安置されています。
豊臣秀吉が出陣の際に「武運丁長久」を祈願した歓喜天。
ちなみに、歓喜天はどこのお寺でも秘仏で代々住職しかお姿を見ることができないそうです。
学生ガイドさんの解説によると「聖天さまは気性が荒く、1度行い始めた祈祷や信仰をやめるとお怒りになってさまざまな災いが降りかかる。でも、信仰を続けると強い力で守ってくれて、願いをかなえてくれる神様といわれている。」とのことでした。
この説明を聞いて荼枳尼天も信仰をやめると危険という話を聞いたのを思い出しました。
歓喜天のご利益は無病息災、家内安全、学業成就、商売繁盛など一人の神様でさまざまな願いを叶える融通が利く神様ということで「融通さん」というあだ名もついているそうです。
先ほど秀吉が出陣の際に「武運丁長久」を祈願した歓喜天とお伝えしましたが、祈願した際のエピソードが学生ガイドさんの解説と別冊旅の手帳・京の冬の旅2026ではちょっと違ったので両方紹介しておきます。
まずは、別冊旅の手帳・京の冬の旅2026から。
豊臣秀吉が厚く信仰し、出陣の際には聖天堂に祀られた歓喜天(聖天)に「武運長久」を祈願し、瓢箪を奉納したという。戦勝の後、瓢箪を持ち帰って「千成瓢箪」の旗印にしたことから「ひょうたん寺」と呼ばれるようになった。
引用元:別冊旅の手帳・京の冬の旅2026
次に学生ガイドさんの解説。
福勝寺では秀吉が戦いに出る際に御祈祷を行った瓢箪をお守りとして持って行ってくださいと献上していた。秀吉も聖天を信仰されていたので戦いに勝ったあかつきにお寺に瓢箪をお戻しされていた。瓢箪がどんどん寺にたまっていき、瓢箪が連なった様子を型取ってつくられたのが秀吉の馬印「千成瓢箪」と言われている。このことから福勝寺は「ひょうたん寺」と言われている。
旗印:合戦で敵味方を識別し、味方の士気を高め、武将の威厳を示すために使われた旗
馬印:戦国時代の戦場に武将が己の所在を明示するため馬側や本陣で長柄の先に付けた印
秀吉が瓢箪を福勝寺に奉納して、その瓢箪を福勝寺が祈祷して秀吉にもたせたのか、福勝寺が用意した瓢箪を祈祷して秀吉に渡したのかがよく分からない状況です。
ちなみに、福勝寺が現在地に移ったのは江戸時代の1709年なので秀吉が力を持っていた1590年前後は、現在の寺町通丸太町下る東側にあった頃になると思います。
また、なぜ秀吉が福勝寺に祈願しに来ていたのかはどこにも解説がありませんが、豊臣秀吉の時代の天皇のひとりが後陽成天皇で、福勝寺が勅願寺であっため秀吉もここで祈願したのかな?と想像しています。
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さて、歓喜天がお祀りされている丸いテーブルには歓喜天さまへのお供え「清浄歓喜団」があります。「清浄歓喜団」は日本最古の和菓子です。
「清浄歓喜団」って覚えにくい変わった名前だなーとずっと思っていたのですが、歓喜天の名前から歓喜団と呼ばれているそうです。
ちなみに京都の「亀屋清永」さんが販売されています。こしあんに7種のお香が練り込まれているのでかなり癖のあるお味です。
さて、次に歓喜天の厨子の前にあるこちらの球体は「如意宝珠」。
「如意宝珠」はあらゆる願い事を叶えてくれるありがたい玉です。
仏画に描かれる龍が手に持っている玉も「如意宝珠」で、如意輪観音さまも「如意宝珠」を手に持っています。
さて、次に内陣奥の仏像を見ていきます。
こちらの図のように安置されているのですが、京の冬の旅期間中は右から3番目の十一面観音が聖天堂の外陣に展示されています。
歓喜天がお祀りされるときには必ず十一面観音も一緒にお祀りされるそうで、理由は歓喜天の強すぎる力を抑えているのではないかと言われているようです。
ちなみに厨子に入っている十一面観音が丸テーブルの歓喜天とセットのようです。
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↑こちらが本来は内陣に安置されている十一面観音。
学生ガイドさんの解説によると、一般的に歓喜天と十一面観音のは一緒にお祀りされるそうです。
そしてこちら十一面観音さまは修繕から2025年5月8日に帰還したばかりだそうです。
本堂の御前立同様、まぶしいくらいキンピカです。
先ほどのイラスト図で1番左は弁財天像と記載がありましたが、弁財天の中でも8本の腕をもつ「八臂弁財天」でした。
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聖天堂の内陣左右手前には大きな箱がありました。
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順路8:聖天堂の寺宝を拝見
まずは聖天堂の左側から見学。
先ほども紹介しましたが、京の冬の旅期間中は本来内陣に安置されている十一面観音さまをすぐ間近で見ることができます。
2025年5月8日に修繕から戻ったばかりなのでとてもきれいです。
この写真を見てから気づきましたが足元の雲には龍がいるようですね。
十一面観音のお隣には書の掛け軸があります。
右側の「観世音菩薩」は後西天皇の宸筆、左側の「薬師如来」は後陽成天皇の宸筆です。
福勝寺は歴代天皇から厚い帰依を受けていたそうですが、この2人の天皇は福勝寺を勅願寺にされていたそうです。
■勅願寺:時の天皇や上皇の発願により国家鎮護・皇室繁栄などを祈願して創建された祈願寺のことで寺格の一つ。実際には寺が創建されてから勅許によって「勅願寺になった」寺も多い。勅願寺になれば寺領が得られることもあり、戦国時代頃からは寺の側から働きかけて勅許をもらうという例もあった。
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次に反対側の寺宝を見ていきます。
1番左は豊臣秀吉の坐像。画像はかなり明るく加工しています。
実際はもっと暗くて目鼻立ちとかディティールがよく見えないです。
↑より明るくアップにした写真はこちら。
真ん中には福勝寺の節分で授与される「宝珠尊融通御守」が展示されています。
願い事を叶える不思議な玉「如意宝珠」を2つ繋げると瓢箪のような形になり縁起がいいためお守りに瓢箪を使っているそうです。
こちらのお守りはかなり人気があるので毎年予約を受け付けられているそうです。
こちらのお守りについては廊下の福勝寺紹介映像にも登場します。
1番右は「徳川家康」の坐像。こちらの画像もかなり明るく加工しています。
秀吉よりふっくらした体系ですね。
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順路9:聖天堂の装飾品をチェック
↑こちらは襖の引手。菊紋や下り藤ではありませんでした。
↑こちらは釘隠し。五七の桐でした。
↑欄間には天女が待っています。
聖天堂を十分に堪能したので紹介映像を見に今度は廊下へ向かいます。
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順路10:廊下のモニターで福勝寺の紹介映像を見る
廊下にはモニターと椅子があり、約3分の福勝寺の紹介映像がループして流されています。
紹介映像は2月3日の節分会の様子と授与品についてです。
節分会当日は朝の5時から開門しているそうなので、早起きして行ってみようかなと思ってます。
映像も見終えたので、直書きの御朱印をいただきに外へ!
★
順路11:直書き御朱印を求め授与所へ
直書きの御朱印の授与所には、拝観受付がある玄関左側の通路を通って向います。
右の壁沿いの少し出っ張ってる部分の右側が授与所の扉です。
授与所入口のすぐ右側に高橋克典さん主演の時代劇『大岡越前8』のサイン入りポスターが貼られていました。ロケ地として使われたようです。
こちらが直書きの御朱印がいただける授与所の入口。
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節分限定の御朱印も予約を受け付けるとはすごい人気ぶりですね。
こちらが授与所内の様子。
直書き御朱印のメニューはありませんでした。
本記事内のこちらで御朱印については詳しく紹介しています。
下調べをしていなかったので複数種類があることを知らず、書き手の方に「お願いします」とご朱印帳を渡したところ、↓こちらの薬師如来の墨文字の御朱印を書いてくださいました。
授与所の向かいの門のところにはたわしで作られた亀がいました。 
以上が京の冬の旅・福勝寺さん拝観の様子でした。
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拝観情報・交通アクセス|福勝寺・京の冬の旅2026
拝観情報(公開日・時間・料金・問合せ・公式情報)
| 拝観情報|福勝寺 | |
| 公開日 | 2026年1月9日(金)~3月18日(水) ※1月16日(金)・19日(月)は拝観休止 ※2月1日(日)~4日(水)・16日(月)は拝観休止 ※3月1日(日)・16日(月)は拝観休止 |
| 拝観時間 | 10:00~16:30(受付終了16:00) |
| 拝観料 | 大人800円(中学生以上) 小学生400円 |
| 問合せ (主催) |
京の冬の旅コールセンター TEL:075-585-5181 ※2026/11/21~2026/3/18の9:00-17:00(12/29-1/3は休み) |
| 公式情報 |
・京の冬の旅公式サイトこちら ・福勝寺の公式サイトはこちら |
交通アクセス(最寄駅からの所要時間・住所)
| 交通アクセス|福勝寺 | |
| 最寄り | ・市バス「千本出水」下車徒歩約3分 ・市バス「七本松出水」下車、徒歩3分 ・JR「二条」駅下車、徒歩約20分 ・地下鉄(東西線)「二条」駅下車、徒歩約19分 |
| 住所 | 京都市上京区出水通千本西入七番町323-1 |
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